投稿日 2022-10-04 | 最終更新日 2023-11-29
はじめに
今回は、レンタカー特約とロードサービスに附帯しているレンタカー補償について比較解説していきます。
レンタカー特約については下記で解説していますのでご確認くださいませ。
今回、比較するのは日本の保険会社5社になります。
あいおいニッセイ同和損保、東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン、日新火災について以下、2点について比較していきます。
■ レンタカー特約に入っていない場合、ロードサービスでレンタカーの補償はされるか
■ レンタカー特約の補償内容
それでは、早速みていきましょう。
(図1)ロードサービスについて保険会社5社で比較
ロードサービス | ロードサービス補償内容(レンタカー) | |
---|---|---|
あいおいニッセイ同和損保 | 自動車保険に自動セット | 事故 30日 故障 15日 1300cc以下のレンタカーに限る 自走不能でレッカーされた場合のみ対応 2023年1月1日以降に新規契約または更新された方は補償がなくなります |
東京海上日動火災保険 | 自動車保険に自動セット | 事故 15日 故障 15日 5,000円以下のレンタカーに限る 事故の場合のみ、レッカーなしでも対応 |
三井住友海上火災保険 | 自動車保険に自動セット | 事故 30日 故障 15日 7,000円以下のレンタカーに限る 自走不能でレッカーされた場合のみ対応 2023年1月1日以降に新規契約または更新された方は補償がなくなります |
損保ジャパン | 自動車保険に自動セット | 補償なし |
日新火災 | 自動車保険に自動セット | 補償なし |
レッカーのあり・なしとは?
レッカーのあり・なしとは、自走不能か?自走可能か?を保険会社が判断するもので、レッカーする行為そのものが「その車は自走不能だった」と証明することになります。
レッカーをする、しないは上の表(図1)の通り、その後に補償される内容に大きく差が出てきますので、車がレッカーしなければいけない状態であれば必ず利用しましょう。
レンタカー費用をロードサービスでどこまで補償してくれるの?
もし、レンタカー特約に入っていない状態で事故、故障が起きてしまった場合、(図1)にあるようにあいおいニッセイ同和損保、東京海上日動、三井住友海上は状況によってレンタカー料金を保険会社の指定内で補償してくれます。
※あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上は2023年1月1日以降に契約・更新された方は、順次ロードサービスの補償は無くなっています。
損保ジャパンと日新火災はロードサービスの補償内容の中で、事故・故障時のレンタカー代の補償はしてくれません。
ここからは、補償してくれる3社について解説していきます。
あいおいニッセイ同和損保
2022年12月31日以前に契約して、まだ更新していない方
事故・故障ともに自走不能となり、レッカーをした場合のみ補償される内容となっており、事故は30日間、故障は15日間のレンタカー代を補償してくれます。
ただ、レンタカーできる車は1300cc以下とされています。
1300ccで代表的な車でいうと、トヨタのヴィッツ、ホンダのフィットです。
このような「コンパクトカー以下」のレンタカー代を補償してくれます。
2023年1月1日以降に契約か更新をされた方
ロードサービス内で補償はされません。
事故・故障で修理期間のレンタカー費用の補償を受けるには「代車補償拡張特約」に加入してください。(ただし、保険料金は上がります)
代車補償拡張特約では5000円~20000円内で1000円単位で設定でき、事故の場合は自走可でも補償されます。
「代車対象外特約」を付ける事でこれらの補償を外すこともできます。(外すことで保険料が下がります)
東京海上日動
ロードサービス内で補償してくれる他3社と比べると、事故・故障ともに15日間しか補償してくれませんので、大きな事故が起きてしまった場合を考えると物足りない部分はあります。
ただ、事故の場合には自走可能な場合でも補償されます。
この部分をロードサービス内で補償してくれるのは東京海上日動のみですので、「期間は短いが補償範囲は広い」内容となっています。
三井住友海上
2022年12月31日以前に契約して、まだ更新していない方
事故・故障ともに自走不能となり、レッカーをした場合のみ補償され、事故は30日間、故障は15日間のレンタカー代を補償してくれます。
注目すべき点は、補償される日額が他に比べ1番高く設定されている点で、日額7,000円まで補償される内容となっています。
一般的に出しているレンタカーを参考にするとトヨタのプリウスクラスになります。
2023年1月1日以降に契約か更新をされた方
ロードサービス内で補償はされません。
事故・故障で修理期間のレンタカー費用の補償を受けるには「レンタカー費用特約」に加入してください。(ただし、保険料金は上がります)
代車補償拡張特約では5000円~20000円内で1000円単位で設定でき、事故の場合は自走可でも補償されます。
レンタカー特約でどこまで補償してくれるの?
続いて、レンタカー特約について解説していきます。日本の保険会社5社で比較すると、設定できる価格であったり、補償される期間(レンタカーが借りられる期間)に違いがありましたので下の図にまとめました。
(図2)レンタカー特約について保険会社5社で比較
レンタカー特約の名称と概要 | レンタカー特約での補償内容 | |
---|---|---|
あいおいニッセイ同和損保 | 代車補償拡張特約 5,000円~20,000円の1,000円単位で設定できる | 事故 30日 故障 15日 |
東京海上日動火災保険 | レンタカー費用等補償特約 5,000円、7,000円、10,000円から選択 | 事故 30日 故障 15日 |
三井住友海上火災保険 | レンタカー費用特約 5,000円~20,000円の1,000円単位で設定できる | 事故 30日 故障 15日 |
損保ジャパン | 代車等諸費用特約 5,000円~15,000円の1,000円単位で設定できる | 事故 30日 故障 15日 |
日新火災 | レンタカー15日特約 5,000円 | 事故・故障 15日 |
レンタカー30日特約 5,000円~20,000円の1,000円単位で設定できる | 事故・故障 30日 |
5つ全ての保険会社に共通しているのは、故障の場合はレッカーされないと補償対象にはならないということです。
これはつまり、自走不能な状態な故障のみ補償されるということになります。
ただ、事故の場合は自走可能でも(レッカーされなくても)補償の対象となります。
それを踏まえた上で各保険会社について解説していきます。
あいおいニッセイ同和損保
事故の場合は30日、故障の場合は15日が補償されます。
補償されるレンタカー代の日額は5,000円から20,000円まで1,000円単位で設定することができます。
東京海上日動
事故の場合は30日、故障の場合は15日が補償されます。
補償されるレンタカー代の日額は5,000円、7,000円、10,000円のどれかで設定することができます。
三井住友海上
事故の場合は30日、故障の場合は15日が補償されます。
補償されるレンタカー代の日額は5,000円から20,000円まで1,000円単位で設定することができます。
損保ジャパン
事故の場合は30日、故障の場合は15日が補償されます。
補償されるレンタカー代の日額は5,000円から15,000円まで1,000円単位で設定することができます。
日新火災
他の4社と比べて補償内容が充実しており、レンタカー15日特約とレンタカー30日特約の2種類があります。
レンタカー15日特約は事故・故障ともに15日間のレンタカー代を補償されますが、レンタカー30日特約は事故・故障ともに30日間のレンタカー代を補償してくれます。
故障で30日まで補償してくれるのは日新火災のみですので、レンタカー30日特約は補償内容が他の保険会社に比べて手厚いといえます。
まとめ
今回は日本の保険会社5社を事故や故障が起きた場合に補償してくれるレンタカー代に焦点をあてて比較させて頂きました。
結果としてはレンタカー特約に入らないようであれば、今後は東京海上の事故で15日間、故障で15日間の日額5,000円まで補償してくれるものしかありません。(あいおい、三井住友がなくしたため)
そして、もしレンタカー特約を付けるようでしたら日新火災のレンタカー30日特約が、事故、故障に関わらず30日間の補償をしてくれるのでオススメできる。という結果となりました。
レンタカー特約は月額数百円~千円程度ですが、事故・故障の場合にはここまで補償してくれるものですので、コスパがいいと思いますので未加入の方は一度検討してみてください。
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