投稿日 2022-10-05 | 最終更新日 2023-11-29
代車とレンタカーの違い
代車とレンタカーの違いについての説明の前に、まず代車の持つ意味を説明させて頂きます。
代車とは
代車とは、車を所有している方が修理・車検・点検・メンテナンス等でディーラーや修理工場などに車を預けている期間、代わりとして用意された全ての車を指します
よって、代わりに用意された車がレンタカーでも、車を預けたディーラーや修理工場が所有している車でも全て代車と言うのです。
次に、工場代車(サービス代車)について説明させて頂きます。
工場代車(サービス代車)とは
工場代車とは、ディーラーや修理工場が修理や車検や点検などでお客様から車を預かっている期間に代車として出せるようにもとから所有している車を指します。
工場代車は無料で貸し出す事が多いので、サービス代車とも呼ばれたりします。
お分かりいただけたでしょうか?多くの方が言う代車というのは工場代車(サービス代車)の事を言っているのです。
ここまでの話を図でまとめると以下のようになります。
■ 代車としてレンタカーを借りる
■ 代車として工場代車(サービス代車)を借りる
このようになります。
よってここからは、工場代車とレンタカーの違いについて解説していきます。
工場代車とレンタカーの違い
工場代車とレンタカーの違いについて、下記の表にまとめました。
工場代車を借りる最大のメリットは無料で借りられることであり、レンタカーを借りる最大のメリットは綺麗な車種になります。
6項目についてそれぞれ解説していきます。
① 代車は無料で借りられる?
代車として工場代車を借りる場合は基本的には無料で借りることができます。
その理由は「わ」、「れ」ナンバーではない車を貸し出して利益を得ることは法律で禁止されているからです。
詳しくは下記記事を参考にして下さい。
代車としてレンタカーを借りる場合にはレンタカー特約(代車特約)に入っていないと有料となってしまいます。
また、事故や故障以外の車検や点検・メンテナンスでレンタカーを借りる場合も、保険は使えませんので有料となってしまいます。
レンタカー特約に入っていないけど代車が必要になった方は下記記事が参考になると思います。
レンタカー特約は付けておいた方がいいです
レンタカー特約は自動車保険につけた方がいいです。
事故で車両保険を使う際、レンタカー費用を実費で出すとしたら大変ですよね。
車の修理は状態にもよりますが、この業界では一般的に「2週間程度」が平均とされています。
車を買いかえる場合は、1ヶ月はかかる方が多いと思います。
その長い期間、「レンタカー特約に入っていなかったから全額自腹で払わなければいけなくなった」なんてことは避けたいものです。
ただ、レンタカー特約にもデメリットがありまして、それは「期限がある」ということです。保険会社によってその期限は違いますので、詳しくはこちらで確認していただきたいのですが、多くの保険会社では「事故30日・故障15日」としています。
レンタカー特約についての使い方に関する説明については下記で解説させて頂いています。
レンタカー特約5,000円、7,000円、10,000円で一般的に借りられる車をピックアップしてみました。
レンタカー特約に入ってなくても補償してくれる保険会社はある
日本の保険会社でいえば、東京海上日動はレンタカー特約に入っていなくても一定の条件をクリアしていれば、レンタカー料金を補償してくれます。
どういった条件でどこまで補償してくれるのかについては下記の記事で解説をしています。
ただ、補償内容はレンタカー特約の補償内容に比べて、かなり限定されている部分がありますので注意してください。
② 代車は必ず借りられるもの?
代車としてレンタカーを借りる場合は借りられないということはまずないと考えていいです。
ただ工場代車は、「修理期間中は必ず貸出します」と約束されたものではないので、他のお客様に貸してしまっている場合や、車検に出している、修理・点検しているなど車がすぐには用意できないと言われる可能性があります。
その場合、自己負担で一般のレンタカーを借りるしかありません。
「A鈑金屋さんにはいつも車検を通す時は無料で代車を貸してくれているから、何かあっても大丈夫でしょう!」
と勝手に考え、実際に車を預ける際に聞いてみると
「他のお客様に貸してしまってます」
と断られてしまった場合、本当に困りますよね。
実際に借りられないとなれば、自分でレンタカーを借りるしかなく、期間が長びけば本当に大きな支出となってしまいます。
工場代車はレンタカーと違い数に限りがあることを覚えておきましょう。
そのため、工場代車を借りる場合は事前に連絡をして確認することが必要です。
③ 代車の車種は指定できる?
工場代車とレンタカーとの違いは、レンタカーは比較的綺麗な車種に乗れることが多いのですが、工場代車はディーラーや修理工場が基本的には無料で貸し出すものなので、多くの場合は型の古いコンパクトカーや軽自動車になります。
実際に、事故や故障があり修理工場から借りる場合の代車は型が古い軽自動車かせいぜいコンパクトカーとなります。
❚ 「修理期間中に他の人を乗せる予定ができたから新しい車がいい」
❚ 「仕事で車を使用しているから修理期間中も同じ型のものがいい」
上記のような理由があっても車種を変えることはできません。
普段からボックスカーなど大きめの車に家族で乗ることが多い方や、仕事で必ずハイエースでないといけない一人親方などは、特にレンタカー特約に入っておくことをオススメします。
④ 代車に保険は入ってる?
代車としてレンタカーを借りる場合は、任意保険には入っていますので安心してください。
ただし、免責やノン・オペレーションチャージなど、事故を負ってしまったら支払わなければいけない事も出てきますので、もしもの時のために確認するようにしてください。
ただし、代車として工場代車を借りた場合は注意が必要です。
工場代車の中には、任意保険に加入していない車も多くあります。
この場合、代車で事故があった場合に備えてあなたが加入している保険(他者運転特約)を使うか、コンビニ等で手軽には入れる1日自動車保険に加入する必要があります。
詳しくは下記記事に書かせていただいていますので、ご参照ください。
⑤ 代車のナンバーは「わ」、「れ」ナンバーなの?
代車としてレンタカーを借りた場合は、必ず「わ」、「れ」ナンバーになります。
これに対して、代車として工場代車を借りた場合は「わ」、「れ」ナンバー以外となります。
代車を借りる際に「わ」・「れ」ナンバーが嫌な方もいらっしゃるので、そういった方は工場代車を借りればいいでしょう。
詳しくは下記記事に書かせていただいています。
⑥ 代車のガソリンについて
代車を借りる際に、問題が起きやすいのが「ガソリン」についてです。
レンタカーはガソリンが満タンの状態で貸し出されますので、返す時も満タンの状態にする決まりになっていて分かりやすいのですが、工場代車はガソリンが満タンではない状態で貸し出されることも多いのです。
「工場代車を借りたけど、そもそも満タンじゃなかったんだけど、、、」
こういった場合の考え方は「借りた時の状態に戻す」ということです。
このようなガソリンの問題については下記記事に詳細を書かせていただいていますので、参考にしてください。
まとめ
事故・故障を起こしてしまった場合、工場代車だと「空いていて、古い型であれば借りられる」ということになります。
事故や故障は予測して起きるものではないので、それではあまりにも不安ですよね。
私は損保案件のレンタカー事業を長く経験していますので、「レンタカー特約に入っていればよかった」と事故をしてしまった後におっしゃっていた方を多く見てきました。
こういった経験をふまえると、やはりレンタカー特約は「事故・故障が起きた時を考えるとコスパ的にも入っておいたほうがいい」となります。
レンタカー特約に入っていない方は一度検討してみてください。
【PR】事故代車サービスでは、保険を使った事故や故障の際、修理期間中のレンタカーをご利用頂くことで20-30%のキャッシュバックをさせて頂いています。修理やレッカーも併せてお引き受けしますので、お車の事故・故障の際はぜひお問い合わせください。
キャッシュバック付き
事故・故障のレンタカー、レッカー、修理の事なら事故代車サービスまで