自動車保険の免責とは?免責を設定すべき理由【 車両保険を使うと必ず支払うものではない】

投稿日 2022-10-07 | 最終更新日 2023-11-29

車両保険の免責とは

自動車保険の免責とは自分に過失がある事故や、故障などにより自分の保険を使うことになった場合に、その保険会社が責任を負わない事を指します。

保険会社が責任を負わないという事を言い換えれば、あなたが支払う義務がある事を意味します。

例えば、免責金額を5万円に設定している状態で、自分に過失がある事故や故障があり、車の修理費用が50万円した場合を想定したとします。

このとき保険会社は5万円分の責任を負わないので、残りの45万円の支払いをしてあなたは5万円の支払いをすることで、修理工場に50万円が支払われるということになります。

免責金額を5万円に設定している状態で、かすり傷程度の修理を自分の保険を使って直し、修理費用が3万円だった場合、保険金は支払われません。(あなたが3万円の自腹をきるということ)

免責金額は高ければ高く設定するほど、事故・故障時の自己負担額は増えますが、支払う保険料は安くなります

免責金額の設定3種類について

① 増額方式

増額方式とは、1回目の事故は5万円、2回目以降の事故は10万円というように増額する形式での免責を設定している場合を指します

保険証書の表示形式としては0-5とか5-10と表記されており、0-5の表記の場合は、1回目は0万円(免責なし)、2回目以降は5万円の免責が発生することを意味します。

② 定額方式

定額方式とは、増額方式と違い免責金額が一定金額に設定されているものになります。

ですので、定額方式で免責金額を5万円に設定していた場合、何度事故や故障で車両保険を使う場合でも、自己負担は5万円となります。

保険証書の表示形式としては5-5とか10-10と表記されています。

増額方式と定額方式を比較した場合、1回目の支払いからしっかりと支払う定額方式の方が保険料金の支払いは安くなります。

③ 免責0

免責金額は0にも設定できます

免責0に設定することで、自分に過失がある事故や故障があり、自分の保険を使う場合でも自己負担額は0円(支払いなし)になります。

ただし、支払う保険料金は高くなります。

上述のうちどの免責に設定するのか?は、これまでの事故履歴を客観的にみて、内容を決めてください。また、運転初心者の方は事故を起こしてしまう可能性が高いので免責0にすることをオススメします。

どんな事故・故障でも免責義務が発生するわけではない

10:0の事故であなたに過失がない場合

このケースでは相手の保険を使った車の修理等を行いますので、そもそもあなたの保険は使われませんので、免責が発生することはありません。

全損になった場合

全損とは、修理が不可能となった場合や、修理代金が対象車両の時価総額以上となった場合になります。この場合の免責義務は発生しません。

相手がいる事故の場合は免責不要になりやすい

相手がいる事故では10:0となるケースはわりと少ないです。

双方に過失割合が発生する場合は、免責不要になるケースが多いのです。

どういうことかというと例えば、免責10万円に設定しており、あなた7:相手3の過失割合の事故があったとします。

あなたの損害額が100万円、相手の損害額が100万円だったとします。
(相手は免責を付けていなかったとします。)

■あなた

考え方としてはまず、あなたの保険会社が100%補償してくれた場合、

100万円-免責10万円で90万円となります。(図①)

(図 ①)あなたの保険会社が100%支払ってくれるとしたら

その後、相手から100万円×0.3=30万円の損害賠償金を受け取るのですが、その際に免責10万円から充当されます。

よって、相手の保険会社から30万、あなたの保険会社70万の負担により、あなたの負担はなくなるのです。(図②)

(図 ②)相手保険会社から30万円の支払いを受ける。
※ 図①の免責金額の消去から行われる。

■相手

100万円×0.7=70万円の損害賠償金を受け取り、残り30万円は自腹で払うか、自分の車両保険を使うか、修理をしないで70万を受け取るかを選びます。

車両保険を修理をしないで現金で受け取る方法については、下の記事に掲載しています。

まとめ

たとえ免責を設定していたとしても、10:0であなたに全て過失がある事故を起こしてしまった場合や、自損事故を起こし、車両保険で修理しなければいけない場合はどうしようもありませんが、相手がいる事故の場合で、双方過失がある場合は自己負担として払わなければいけなくなるケースはそう多くはありません。

また、自損事故で修理をする場合でも、保険加入者は等級が下がることを考えて車両保険を使うことを考えると、免責0に設定していたとしても、10万円位の修理費用であれば自腹で修理してしまう方が後々の保険料を考えると得になります。

そもそも、車両保険をつかうかどうかについては下記の記事に掲載していますので、お時間があればご覧ください。

相手がいる事故の場合は、設定した免責金額を支払わなくてもいい場合がありますし、そもそも修理代金が安い場合は保険を使うと等級が上がり、月々の保険料金も上がるのでおススメしません。

なので、もしも何かあった場合に支払いたくないと考えるよりも、保険料金は毎月(毎年)必ず発生するものですので、免責金額は高く設定して支払う保険料金を下げた方が個人的にはおススメです。


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