投稿日 2022-11-25 | 最終更新日 2023-11-29
自動車保険のレンタカー特約(代車特約)とは
自動車保険のレンタカー特約(代車特約)とは、加入している車が事故や故障になり修理が必要の際、その修理期間中のレンタカー費用を自動車保険の契約時にあらかじめ設定していた金額分まで補償を受けられるものです。
ただし、「故障時の代車として借りるレンタカー代は補償しません」としている保険会社もありますので注意してください。ご自身が加入している保険会社が故障時に補償してくれるかどうかは下記をご確認ください。
一般的には5,000円、7,000円、10,000円に設定されていることが多く5,000円ではコンパクトカー、7,000円ではプリウスクラス、10,000円ではハイエースやマークXクラス位のレンタカーが借りられることが一般的です。
レンタカー特約で借りられる車種につては下記記事で解説しています。
また、レンタカー特約を使う場合は保険会社か修理に出したディーラーや修理工場が用意することが多く通常のレンタカー価格よりは割引価格になることが一般的であり、業界では「損保価格(そんぽかかく)」などと呼ばれていたりします。
レンタカー特約(代車特約)の補償対象になる車
ディーラーや修理工場などで車検や修理で用意される「工場代車」というものがありますが、これはディーラーや修理工場が所有しているものであり、「わ」ナンバーではないことからレンタカーではありません。
全ての保険会社ではありませんが、多くの保険会社ではレンタカー特約(代車特約)を使えるのは「わ」ナンバーであるレンタカーのみと、指定されていることが多いことからも注意が必要です。
詳細については下記記事に書かせて頂きました。
ディーラーや修理工場が「工場代車」を所有する理由
なぜ、レンタカー特約(代車特約)では「わ」ナンバーのレンタカーが指定されるのにディーラーや修理工場は工場代車を用意しているのかというと、大きな理由として以下2点があげられます。
① 車検や点検やメンテナンスなど短期間、車を預かる方へ提供するため
② 事故や故障の場合は保険会社に認められると謝礼として代車費用が支払われるため
また、それ以外にもお客様が保険を全く使わないで「ちょっとここ傷がついちゃったから直して」と持ってきた場合や、「レンタカー特約(代車特約)に入っていなかったので何も乗る車がない」なんていう場合は無償で貸し出したりもします。もちろん、車検の時などもサービスで貸し出したりしています。
ようは「使い勝手のいい車」として、ディーラーや修理工場は車を所有しているわけです。
なので、所有している車はコンパクトカーとか、軽自動車など維持費がかからない車種が多いのです。
故障の場合でもレンタカー特約(代車特約)は使えます
レンタカー特約(代車特約)は、故障の場合でもしっかりと使うことができます。ただし事故の場合とは使える期間や条件が違う保険会社が多いので気をつけないといけません。
参考として日本の保険会社5社の補償内容を下記の表にまとめました。
(図1)レンタカー特約について保険会社5社で比較
レンタカー特約の名称と概要 | レンタカー特約での補償内容 | |
---|---|---|
あいおいニッセイ同和損保 | 代車補償拡張特約 3,000円~20,000円の1,000円単位で設定できる | 事故 30日 故障 15日 |
東京海上日動火災保険 | レンタカー費用等補償特約 5,000円、7,000円、10,000円から選択 | 事故 30日 故障 15日 |
三井住友海上火災保険 | レンタカー費用特約 3,000円~20,000円の1,000円単位で設定できる | 事故 30日 故障 15日 |
損保ジャパン | 代車等諸費用特約 5,000円~15,000円の1,000円単位で設定できる | 事故 30日 故障 15日 |
日新火災 | レンタカー15日特約 5,000円 | 事故・故障 15日 |
レンタカー30日特約 5,000円~20,000円の1,000円単位で設定できる | 事故・故障 30日 |
事故の補償期間の半分になるケースが多い
(図1)で分かる通り、ほとんどの保険会社は事故で30日、故障では15日が期限となっていることが多いです。
その理由としては、車の損傷が事故の方が大きい場合が多いからです。
ただ場合によっては、全損となり買い替えなければいけないことになっても30日ということですから急がなければいけません。
それに対して、故障の場合は数日で終わるケースがほとんどですし、ディーラーや修理工場の方々はレンタカー特約(代車特約)を使用した時点で、修理に出してくれたお客様が何日までレンタカー補償がついているのかを当然把握していますから、普通は期限内に終わらせてくれます。
ですので、期限についてはあまり気にしなくてもいいと思いますが心配であれば自分の期限とそれまでに終わらせてほしいことを修理に出した先に伝えておくと問題ないでしょう。
レッカーをしないと補償を受けられない場合があります
故障の場合は保険会社によって「レッカーでけん引されないと補償を受けられない」ことがありますので、注意が必要です。
これはどうゆうことかというと、レッカーでけん引されるということは「自走ができなかった(自走不可だった)」という証拠になるためです。
ほとんどの保険会社は、故障で補償を受けられるのは「自走不可」だった場合のみとしているので、この「自走不可だった」証拠としてレッカーでけん引されることを条件にしているわけです。
レンタカー特約に入っていなくても補償してくれる保険会社もあります
故障で修理が必要になったけど、レンタカー特約(代車特約)には入ってないからと諦めてしまわないでください。
保険会社によってはロードサービスという補償内で故障であっても修理中のレンタカー費用を補償してくれるところもあります。
あいおい、東京海上、三井住友海上の3社は、15日限度ですがそれぞれの保険会社が指定している範囲内であれば、保険の補償でレンタカーを借りることができます。
※あいおいと三井住友海上は、2023年1月1日以降に新しく契約される方と更新した方について、順次ロードサービスの補償を無くしています。
詳しくは下記記事を参考にしてください。
最後に
自動車保険のレンタカー特約は、保険会社によってその呼び方が違いますし、補償される範囲も違ってきますので、自分が加入している保険の内容を事前に把握しておくことは非常に重要です。
また、レンタカー特約(代車特約)に入っていなくても補償をしてくれる保険会社もありますし、いくらの特約に入っているのかを知っておくだけでもいざというときの対応もスムーズにできるはずです。
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