【驚愕】ガソリン価格にのしかかる税金(ガソリン税・石油税・消費税)がおかしい

投稿日 2023-02-28 | 最終更新日 2023-07-19

普段私たちが払っているガソリン価格に含まれている税金は、消費税以外決まった金額が加算されています。ガソリン価格が100円だろうが110円だろうが乗せられる税金は一律という事です。

さらにガソリンの原価に税金が加算された金額に対してさらに消費税として10%が加算されていることは税金に税金が加算されているので二重課税といわれています

今回はそんなガソリンにかかっている税金について解説していきます。

ガソリン税

ガソリン税はガソリンに最も多くかかる税金です。その内訳については、少しややこしくなっているのでまずはガソリン税の内訳を解説していきます。

揮発油税(きはつゆぜい)

揮発油税とはガソリンなどの「揮発油」にかかる税金です。

納税者は石油会社となっており私たちが普段支払うガソリン代に自動的に加算されています。

この揮発油税と次に解説する地方揮発油税とをあわせてガソリン税と呼びます

地方揮発油税(ちほうきはつゆぜい)

地方揮発油税とは揮発油税と同じで揮発油にかかる税金ですが、その用途が違います。

地方自治体に財源を譲与する目的で作られたのがこの地方揮発油税になります

揮発油税と地方揮発油税の内訳(本則税率と暫定税率)

揮発油税と地方揮発油税の内訳をみてみると、本則税率特例税率と2つの税金がかけられていることが分かります。

なぜそうゆうことになっているのでしょうか?この本則税率と特例税率がある意味とはなんでしょうか。

本則税率

本則税率とは本来ガソリンにかかる税金の事で、揮発油税と地方揮発油税両方にかかっており、現在は1㍑28.1円がかかっています。

最初になぜ本来ガソリンにかかる税金という言い方をしたかというと、これから解説する暫定税率が関わってきます。

特例税率(旧暫定税率)

特例税率(旧暫定税率)も揮発油税と地方揮発油税にかかっており、1974年に道路の整備をするために暫定的に設定された税金です。

しかし、なぜか今現在も暫定税率から特例税率と名前を変え、税金の用途も道路の整備から一般財源(何にでも使える)ようになり、皆さんがガソリンを入れる際、現在も25.1円が加算されています。

(図1)ガソリン税
※1リットルあたりの税金

揮発油税 地方揮発油税 合計
本則税率 24.3円 4.4円 28.7円
特例税率
(旧 暫定税率)
24.3円 0.8円 25.1円
税率(合計) 48.6円 5.2円 53.8円

トリガー条項というものがあるのにずーっと凍結しており機能していない

トリガー条項とは、2010年4月に旧民主党政権が成立させたもので「3ヶ月連続でガソリンの価格が160円以下になった場合、暫定税率の25.1円の徴収を停止しガソリン価格から差し引きます。」という素晴らしいものです。

しかし、翌2011年に東日本大震災が起こった際にこの条項は凍結され、現在もそのままです。現在は160円以上が普通に3ヶ月以上続いていますがこのトリガー条項は発動されていません。理由としては東日本大震災の復興資源の確保のためとされています。

ガソリン価格の内訳は税金のオンパレードだった

ガソリン価格には多くの税金がかけられています。全てを理解すると何で?ということがポコポコ出てきますが、まずは理解しないと始まらないと思いますので順に解説していきます。

(図2)ガソリンにかかる税金

ガソリン税(揮発油税+地方揮発油税)

上述した通り揮発油税と地方揮発油税あわせてガソリン税とよび、本則税率と特例税率(旧暫定税率)がかけられています

石油税

石油税の内訳は石油を輸入した時点で発生する関税、石油そのものにかかる税金などがあり現在は1㍑につき一律2.04円となっています。

また、2012年10月から地球温暖化対策のための環境税もこの石油税に加算されており、合計1㍑2.54円が加算されています

税金がかけられた価格に消費税が加算されているという不思議

ガソリンの価格にガソリン税、石油税が加算されたものに対して消費税がさらに加算されているのが今日の日本におけるガソリンにかけられている税金です。

消費税は消費者が納税しているのに対して、石油税やガソリン税は石油会社が納税しているので二重課税にはならないという考えでこの税金がかかっているのですが、おかしいですよね?

ガソリン税も石油税も納税しているのは石油会社かもしれませんが実質その税金を払っているのは私たち一般消費者なのですからね。

沖縄のガソリン税は少しだけ軽減されている

沖縄の復興に伴う特別措置に関する法律によって沖縄県のガソリンにかけられるガソリン税は1㍑あたり7円が減税されています

しかし、離島への安全な供給を目的とした「沖縄県石油価格調整税条例」により沖縄県のみ1㍑1.5円が徴収されていますので、実質は5.5円分が他県に比べて安くなっています

ただ、沖縄は離島という事もありガソリン価格そのものが他県に比べ高騰しているので一概に「沖縄県のガソリン価格は安い」というわけではなくなっています。

まとめ

現在ガソリンにかけられている税金は、大きく分けるとガソリン税、石油税とこれらにガソリン価格を足した金額にかかる消費税という事になります。

ガソリンにかかる税金への問題をまとめると以下の通りです。


■ 二重課税問題(なぜ税金を上乗せした金額に消費税をかけるのか)

■ ガソリン税の特例税率(旧暫定税率)はなぜいまだに徴収されるのか

■ なぜ160円以上の価格が続いているのにトリガー条項を発動しないのか

■ なぜ国は「補助金」として石油会社に青天井で金を流し続けるのか


これらの問題は、政治的な部分もあるためかなり根深いものになっているのです。

今日、明日で解決する問題ではありませんが、一人一人が問題を把握し解決していこうとする姿勢がとても重要なように感じます。


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