レンタカー特約(代車特約)使用で等級は下がるのか保険会社に直接確認してみました

投稿日 2023-03-30 | 最終更新日 2023-11-29

自動車保険は使うと等級が下がり、支払う保険料が上がってしまうと思われている方が多いのですが、それは半分正解で半分間違いです。

もちろん、相手がいる事故であなたに100%過失がある場合、相手への賠償を保険会社で補償してもらったら翌年の等級は下がり、月々の保険料金は上がってしまいます。

しかし、中には使っても等級には何も影響がない保険もあるのです。その代表的なものがレンタカー特約(代車特約)になります。

今回はこのレンタカー特約は本当に使っても等級には影響がないのかを検証するとともに、使っても等級が下がらない保険、使ったら等級がさがる保険についても解説していきます。

レンタカー特約(代車特約)の使い方については以下の記事にて解説しています。

レンタカー特約(代車特約)のみを使っても等級には影響しない

レンタカー特約(代車特約)はそれのみを使っても等級は下がりませんし、保険料金の支払金額も上がりません。

ただ、多くの方から「使ったら等級が下がるから」、「使うと保険料が上がってしまう」という声を聞きます。

これは間違った認識でして、せっかくレンタカー特約に入っている方でも「使えたはずなのに使わなかった」というもったいないことをしてしまっている方を今まで見てきました。

そもそもレンタカー特約は「車の修理期間に借りるレンタカー代金を補償します」というものですので、この車の修理に車両保険を使えば等級が下がりますが、事故や故障にあった車の修理費用は実費で支払い、修理期間に借りるレンタカー代はレンタカー特約を使った場合は等級には何も影響はないという事です。

保険会社4社に本当に何も影響はないのかを確認

上の説明の通り、レンタカー特約のみを使う分には等級は下がらないのですが、それは本当なのか?私のいう通り本当に等級には影響がないのか?というのを保険会社4社に電話で直接確認してみました。

東京海上日動火災保険

東京海上日動火災保険では「レンタカー費用等補償特約」が正式名称です。お客様相談センターに確認の電話をしたところ、レンタカー費用等補償特約だけを使う分には等級も下がらないし、月々の保険料も上がらないとの回答を頂きました。

三井住友海上火災保険

三井住友海上火災保険では「レンタカー費用特約」が正式名称です。お客様デスクに連絡をして確認したところ、東京海上と同様にレンタカー費用特約のみを使う分には等級は下がらないとご回答を頂きました。

あいおいニッセイ同和損害保険

あいおいニッセイ同和損害保険では「代車補償拡張特約」が正式名称です。カスタマーセンターへ確認の電話をしたところ、上の保険会社同様に代車補償拡張特約のみを使っても等級には何も影響がないとご回答を頂きました。

損害保険ジャパン

損害保険ジャパンでは「代車等諸費用特約」が正式名称です。カスタマーセンターに確認をしたところ、やはり代車等諸費用特約のみでは等級が下がることはなく保険料も上がることはないとのことでした。

そもそも使うと等級が下がるものは?

保険会社4社への確認によって、レンタカー特約は使っても等級は下がらないという事が改めて分かりました。では、一般的に等級が下がるものとは何でしょうか。それはこれから説明する3つのうち一つ以上を使った時になりますので順に解説していきます。

① 対人賠償保険

相手がいる事故であなたに過失があった場合、相手が死傷してしまった場合の賠償金額を補償してもらうものです。字の通りになりますが「」に対しての賠償保険になります。

② 対物賠償保険

こちらも、上と同様に相手がある事故であなたに過失がある場合の「モノ」に対する賠償を補償してくれるのがこの対物賠償保険になります。

③ 車両保険

車両保険は、契約者の車が事故や故障によって損傷した場合に補償されるものです。

対物賠償保険との違いは、対物賠償保険は相手の車などのモノに対しての補償で車両保険は契約者の車を補償するものになります。

ですので相手がいない事故で保険を使って車を修理する場合は、この車両保険を使うことになります。

使っても等級には影響のないもの4選

ここまでで、使ったら等級に影響があるのは「対人賠償保険対物賠償保険車両保険」ということを解説させて頂きました。ここからは使っても等級には影響がない保険を4つ紹介させて頂きます。

① 人身傷害補償保険

こちらに過失があった事故の場合や、こちらに過失はないが示談が長引きそうな場合、相手が任意保険に入っていなかった場合など、相手とのやり取りに関わらず加入時に設定した金額までは受け取ることができるものです。

さらに自損事故に関しても治療費、休業損害、慰謝料などを受け取ることができるものです。

② 搭乗者傷害特約

人身傷害補償保険は実際の損害額を受け取れる保険ですが、この搭乗者傷害特約はあらかじめ設定されている金額を、事故で被った傷害内容に応じて支払われるものです。

5日以上の通院で支払うとしているケースが多いため、ご自身の保険会社にて確認してみてください。

③ 弁護士特約

相手がいる事故が起きた場合、その過失割合や補償範囲など、納得がいかなかった時に、設定された金額の範囲内で弁護士費用をみてくれるものです。

事故後の体への傷害の内容や、車の損傷内容によっては、最初から弁護士さんに依頼した状態で相手の保険会社とのやり取りを行ったほうが、あなたにとっては有利となるケースが多くあります。

基本的には相手側の保険会社は様々な支払い金額を少なくしようとしますので、大きな事故の場合は、弁護士さんに依頼し、相手側の保険会社とのやりとりも代行してもらった方が得策となる場合もあります。

④ ロードサービス

自走不能、バッテリー上がり、車のカギを中に置いたままカギがかかってしまった、ガス欠になった、タイヤがパンクした場合などの不測の事態の際に現地までサポートを呼び、各処置を行ってもらうものです。

まとめ

保険は使ったら等級が下がるというのは全てではないという事がご理解いただけたでしょうか?基本的には特約がつくものとロードサービスは等級には影響はないものと考えて間違いないと思います。


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