事故で過失割合10対0の代車費用や期間は?全損で買い替えのケースも解説

投稿日 2023-04-07 | 最終更新日 2023-11-29

交通事故で過失割合10対0の代車費用(レンタカー費用)の考え方

交通事故で10:0となった場合、その事故で損害を受けた100%分が相手の保険会社から補償されます。(相手が保険に入っていればの話になりますが)

車の修理費、治療費、慰謝料、休業したならその給料などの10割が補償されることになりますので、修理期間中のレンタカー費用ももちろん相手の保険会社から補償を受ける事ができます。

ただし、「仕事の通勤で普段使っているから」、「子供を送り迎えするのに必要」など、修理期間中に車が必要だという「必要性」が認められればという事になりますので注意してください。

事故にあった車と同じグレードは借りられる?

過失割合が10対0で代車のグレードは同等車を借りる事はできるのでしょうか?

それは、全てではありませんが同等車(同じグレード)を借りる事は可能です。

過失割合が10対0ということは、あなたは完全な被害者という事になりますが、だからといってポルシェで事故をして修理期間中もポルシェに乗ることはできるのかというとかなり難しい部分があると思います。

もちろん代車としてポルシェを出すように主張することはできます。

ただ、それを保険会社が認めるかどうかは別問題となっているのです。

これは過去に裁判があった事例もあり、保険会社からすれば「本当に必要性はあるの?本当に同等車じゃないといけないの?」となるのです。

保険会社はできるだけ支出は減らしたいので「事故にあったお車はポルシェですが、修理期間中はプリウスでもよろしいですか?」などと聞いてくることが多いのです。

例えがポルシェとだいぶ大げさになりましたが、「修理期間中だし代車はなんでもいい」という方でしたら問題はありませんが、「いや、こっちは被害者なんだし同等車じゃないと嫌だ」という方や「仕事で使う必要があるからそれじゃ困る」という方は、まずは相手の保険会社にその旨を伝えましょう。

私が過去に担当した案件ではベンツのゲレンデで事故の被害にあわれた方で保険会社に交渉の末、同じベンツのゲレンデを出すことができた例もあります。

この例のように交渉をして認められる場合もありますが、それが通るかどうかは保険会社やその担当者によっても変わってくるでしょう。

私の肌間隔にはなってしまいますが、レクサスLSやRX、クラウンやヴォクシーなどのボックスカー辺りは割と同等車を出すことが通りやすい傾向にあります

納得できない場合は弁護士への依頼も検討する

希望するように事故にあった車と同等車を相手の保険会社側が認めれば問題はありませんが、認められない場合ももちろんあります。

そういった場合は、弁護士に依頼するのを検討した方がいいでしょう。

あなたが自動車保険に弁護士特約を付けていれば弁護士への依頼費用は発生しませんし、使ったとしても等級が下がることはないので支払う保険料金には何も影響はありません

弁護士に依頼することで代車だけではなく全てを被害者であるあなたの強い味方となってくれ、あなたにとってより良い方向へ話を導いてくれるはずです。

過失割合10対0で代車を借りられる期間

過失割合が10対0だった場合、代車を借りられる期間は車の修理が終わるまでになります。

車の修理が1週間で終われば1週間、1ヶ月かかったなら1ヶ月間は補償されます。

また、ご自身が入っているレンタカー特約(代車特約)を使う場合は期限が設定されていますので、10対0で相手の保険会社から補償を受けている場合と混合して考えないように注意してください。

また修理が1週間で終わり、修理に出していたディーラーや工場から「終わりましたので取りに来てください」と連絡があったらできるだけ早く代車を返しに行くようにしてください。

先ほどお伝えした通り、代車が補償されるのは修理が終わるまでになりますので早急に返却しないで何週間も代車を借りていると保険会社も「その期間はもう修理終わってますよね」と補償をしてくれない事もあるからです。

もし、事情があり返却が少し伸びる場合は必ず修理に預けているディーラーや修理工場に連絡を入れましょう。

全損で買い替えとなった場合の対処方法

また、全損となり修理が不可能となった場合など、修理せずに買い替える場合の買い替え期間の代車費用ももちろん補償されます。

過失割合10対0で全損となったけど、廃車にはせず修理する場合の修理期間中の代車については、全損ではない修理と同様に相手の保険会社から全て補償されます。

この買い替え期間として、代車費用の補償が認められるのは1ヶ月間が目安になります。
(保険会社や担当者によっても期間は変わります。)

ただ、それでも「買い替える車が決まってない」や「納車日までまだ日数がかかる」などの場合には「相手の保険を使ったあと、自分の保険を使うことができる」のです。

買い替えが間に合わないなら、自分の保険に切り替えることが可能なケースも

相手の保険会社から補償を受けたものの、その補償が打ち切りになってしまった場合、あなたの保険に切り替えてレンタカーの補償を受けることができる場合があります。

あなたが自動車保険にレンタカー特約を付けていることが前提条件になりますが、自分の保険会社に連絡を取り事情を説明しましょう。

ただし、ここで注意点が2点あります。

① 期間が限られている

ロードサービスやレンタカー特約などの補償は「期間に制限」があります。

一般的には30日間の補償としてる保険会社が多いですが利用前に「何日間の補償でいつまで利用できるのか」をしっかりと確認して、分かるようにしておくのが得策です。

② 車を変更しなければいけない場合がある

事故にあった車はヴォクシーだったので、相手の保険会社からヴォクシーのレンタカー補償を受けていたけど、買い替えるのに時間がかかって打ち切られてしまった。

その後、自分の保険会社に連絡してみたところレンタカー特約5,000円にしか入っていなかったことが判明。しかたなく、コンパクトカーに乗り換えた。なんてことはよくあります。

もしそうなったら都合が悪いようでしたら、事前に自分がいくらの特約に入っていてその金額ではどういった車の補償が受けられるかを考えておく必要があります。

代車を借りる際の注意点

相手の保険会社の担当者から承認をされ、あなたが納得できたのであれば事故にあった車の修理期間中、もしくは買い替え期間中の代車費用は補償されます。

ここからは、実際に代車を借りる際に知っておきたい注意点を2点説明させて頂きます。

ガソリン代について

過失割合10対0の場合はガソリン代も相手の保険会社が見てくれるんでしょ?」とご質問頂くことが多いので、その点について解説させて頂きます。

借りた代車のガソリン代は基本的には借りた人の負担となります。

その理由としては、相手の保険会社から補償されるのは「事故で受けた被害」となるためです。

もう少し詳しく説明させて頂くと、仕事で使う分のガソリンや家族の送り迎えとして使うガソリンなどは事故が無かったとしても使っているものになるからです。

この「事故が起きなかったとしても使っているガソリン」は補償されないと考えてください。

ただ事故によって傷をおい、その治療のために通院するためのガソリン代は補償されます。

これは「事故によって使うようになったガソリン代」だからです。

この代車のガソリン代については下記記事が参考になると思いますので、お時間あれば読んでみてください。

代車に保険はついてる?

代車に保険が付いているかどうかは借りる前に確認することが一番重要です。

そして借りる代車に保険がついていたとしても、免責が付いているかどうかを確認してください

免責が設定されていた場合、代車で事故をしてしまったら設定されている金額分は自腹で払わなければいけないのです。

代車の保険に関しては下記記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

まとめ

10対0で相手の保険会社から補償を受ける場合、相手の保険会社はできる限り経費を削減しようとしてきます。

もちろん、それにあなたが協力する必要は全くありませんので「嫌なものは嫌」だとしっかり伝える事が重要です。

もし、今回のようなケースで代車をお探しでしたら、ぜひお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

面倒な保険会社のやり取りもこちらで代行させて頂き、ご指定の場所までレンタカーを配車させて頂きます。


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代車専門のレンタカー会社を8年程度 → 現在は独立し全国で事故・故障の際のサポート事業を始めて2年たちます。 保険案件のレンタカー、レッカー、修理は累計2000回以上の取引実績があります。

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