投稿日 2023-06-06 | 最終更新日 2023-09-29
あなたが自動車保険に入っていて運転している車が事故にあった場合、車の修理を行わずにその修理代金として支払われるはずだった保険料を現金で受け取ることができます。
これは、違法でも何でもなく当たり前にできることです。
もう少し詳しくお伝えすると、保険会社が支払うのは車の修理費用ではなく事故によって損害が生じた分の「賠償金」です。なので、その賠償金で修理をしても現金で受け取っても何の問題もないということになるのです。
車両保険を使う場合は修理しないで現金として受け取れる
もらい事故など自分に何の過失もない事故の場合(10:0の事故であなたが0の場合)は、相手の保険会社とのやり取りによって、相手の保険会社からその事故で被った全ての補償がされます。
もちろん車の修理費も補償されますが、この修理費用は現金として受け取ることもできます。
また、自分に過失がある事故や、自損事故の場合は自分の保険会社を使うことになりますが、この場合でも現金として受け取ることができるのです。
修理費用を現金で受け取るまでの手順
① 保険会社に連絡
事故にあったら警察に連絡をすると同時に、保険会社にも連絡をしましょう。また、相手がいる事故の場合は必ず相手の保険会社とも連絡を取りましょう。
相手がいる事故で、その場では相手から「何ともないです」と言われたとしても、後から問題になるケースが多くあるので注意してください。
また軽くこすった程度のような事故であったとしても、自分の保険会社には連絡をするようにしてください。
保険を使わなくても相手側とのやり取りや、修理工場とのやり取りなどを代行してくれるからです。
自分の保険会社に修理工場とのやり取りをお願いして価格交渉から見積まで出してもらい、保険を使わないといけないような金額なら使うということもできます。
あなたが加入している保険会社から修理費用を補償してもらう場合は、等級が下がり保険料が上がりますが、相手側との連絡や修理工場との交渉をしてもらう分には等級が下がることとは一切関係ありませんので気兼ねなくガンガン相談しましょう。
② 修理工場に見積書を作成してもらう
修理工場に見積り依頼をしたからといって、その修理工場で修理をしなければいけないという決まりはありません。
保険会社は見積書を元に、車の現在価格と修理価格を比較し、どちらか安い方の金額を補償します。
ですのでそのまま修理に出してもいいですし、修理には出さずに現金として受け取っても何の問題もありません。
ただし、現金で受け取る可能性が最初からあるようであれば、修理工場にはそのことを伝えてあげましょう。
決まりはありませんが、修理工場は見積もりだけ作ってサヨナラとなってしまう可能性がありますので。
③ 保険会社に必要書類を提出する
保険会社から保険金請求に必要な書類が送られてきますので、振込先の口座情報など必要な情報を記入して保険会社に提出します。
その後、保険会社で整合性が取れれば記入した口座に現金が振り込まれることになります。
修理代金を現金で受け取る際の注意点
ここまでで修理代金を現金で受け取ることについて説明させて頂きましたが、現金で受け取れることはあなたにとって決してメリットだけではありません。
ここからは、現金で受け取る際のデメリットについて解説していきます。
免責金額が引かれる
免責を設定している方は、修理費用を現金で受け取る際に設定している金額が引かれる場合があります。
免責が適応されるか、されないかはケースによって変わってきます。ケースごとの詳細については以下で詳しく解説させて頂いていますので参考になるかと思います。
等級が下がる
これは自分の保険を使った場合は等級が下がるという意味です。
相手の保険を使った場合は、もちろん等級に影響はありません。
消費税分を引かれる
現金で支給される場合には「消費税は引かれる」ことになります。
実際は修理しないので消費税はかからないため消費税は引かれることになります。
車の修理金額か現在価値のどちらか安い方が支給される
車を修理する際の見積書は修理工場が作成しますが、保険会社は保険会社でその車の現在価格や過去に起こった同じ車での事故の修理費用などを調査し、金額を算出します。
そして、現在価格と事故にあった車の時価とを比較して安い方の金額が現金として支給されることになります。
例えば、購入時に100万円した車を10年使用したとして、その車の現在価格が10万円だとします。
事故を起こして修理代金を修理工場に見積もってもらった場合、修理代金が30万円したとしても基本的には10万円しか補償されないということになるのです。
ここで「基本的には」という表現をしたのは、例外もあるという事です。
それは、例えばその車はカスタマイズしており、替えがきかない車の場合などです。
年代物のビンテージカーやカスタムカーなどは対象の車両になりやすいといえます。
この場合、車の現在の価値が10万円だったとしても修理代金である30万円が優先されるケースがあります。
まとめ
車両保険を使った修理費用は、修理に充てても現金として受け取って新しい車の購入資金にしても、何に使っても何の問題もありません。
これは、事故にあった車の修理代ではなく、賠償金として保険会社から支給されると考えれば分かりやすいかもしれません。
ただ、保険金を現金として受け取った場合は移動手段がなくなりますので、その辺りはしっかりと考えて支給された保険金の使い道は決めるといいと思います。
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