投稿日 2023-06-29 | 最終更新日 2023-11-29
代車を借りる場合、借りている期間に知人を乗せる用がある方や、そもそも「わ」ナンバーには乗りたくないという方にとって「わ」ナンバーの代車を借りるという選択は厳しいものだと思います。
また、代車を借りるのには様々な理由がありますが、車検や点検、メンテナンスくらいであれば多くの場合は1、2日程度となることから「しょうがない」とする方もいらっしゃると思います。
ただ、事故や故障で数週間ないし数か月間は代車を借りなければいけない状況となれば話は変わってくると思います。
ただでさえ「わ」ナンバーには乗りたくないのに、数か月なんて、、、
そこで今回は、代車は「わ」ナンバーしかないものなのかを解説するとともに、「わ」ナンバーではない代車を借りる方法についても解説していきます。
代車のナンバーは「わ」ナンバーしかないの?
車をディーラーや修理工場に預けている期間中に借りる代車は「わ」ナンバーのみしかないかというと、そんなことはありません。
そもそも「わ」ナンバーとなっている車とは、レンタカーとして事業者登録をされている車のことでして、「車を貸し出して料金を請求してもいいですよ」と国から認められている事業者が所有している車になります。
なので事業者登録をしていないけど車検や点検などの際に、車を預けてくれたお客様に無償で貸し出す用の車を所有している場合の車は「わ」ナンバーではありません。
「わ」ナンバーではないのに料金を請求される場合は、以下の記事が参考になると思います。
この「わ」ナンバーではない車を借りれば、ナンバーを気にすることなく代車を借りていられることになります。
代車にはレンタカーと工場代車(サービス代車)の2種類
代車とは
代車とは、車を所有している方が修理・車検・点検・メンテナンス等でディーラーや修理工場などに車を預けている期間、代わりとして用意された全ての車を指します。
よって、代わりに用意された車がレンタカーでも、車を預けたディーラーや修理工場が所有している車でも、リースカーでも全て代車というのです。
代車の呼び方は以下の通りです。
■ 代車としてレンタカーを借りる
■ 代車として工場代車(サービス代車)を借りる
■ 代車としてリースカーを借りる
リースカーは修理工場やディーラーが用意することはあまりなく、代車として用意されるのはレンタカーか工場代車(サービス代車)となります。
工場代車とは
工場代車とはディーラーや修理工場が、修理や車検や点検などでお客様から車を預かっている期間に代車として出せるように所有している車を指します。 工場代車は無料で貸し出す事が多いので、サービス代車とも呼ばれたりします。
多くの方がいう代車というのは工場代車(サービス代車)の事を指します。
ここまでの話を図にすると以下のようになります。
レンタカーは「れ」ナンバーもある
レンタカーは「わ」ナンバーであることは知っていると思いますが、レンタカーには「れ」ナンバーも存在します。
観光客が多く、車移動が基本となる「沖縄」と「北海道」では「れ」ナンバーが使われているのです。
この「れ」ナンバーが使われている理由は、発行できる「わ」ナンバーが無くなってきており、「わ」に近い「れ」が選ばれて使用されているのです。
北海道では、レンタカーに「わ」ナンバーが使われ始める前から「れ」ナンバーが使われていたようで、一時「わ」ナンバーのみを発行していたようですが、現在はまた「れ」ナンバーを発行しているのです。
また、沖縄県では5ナンバーである小型車に「れ」ナンバーが発行されているようです。
代車の「わ」「れ」ナンバーを回避する方法
「わ」「れ」ナンバーを借りずに通常ナンバーの車を代車として借りるためには、工場代車(サービス代車)を借りることができれば問題なく代車を借りている期間は通常ナンバーを運転できます。
これを聞くと、「なんだ、工場代車を借りればいいんだ」となりますが、レンタカーではなく工場代車を借りるデメリットもありますので注意してください。
レンタカーに比べ工場代車を借りる事のデメリット
① レンタカーに比べ型が古い車種が多く車種の指定はできない
② 任意保険に入っていない事が多い
③ ガソリンが満タンではない状態で貸し出されることもある
それぞれ解説していきます。
レンタカーに比べ型が古い車種が多く、車種の指定も出来ない
工場代車(サービス代車)はレンタカーに比べ、型が古い車種が多いです。
その理由としては、工場代車(サービス代車)は無料で貸し出されることがほとんどですので、お金を生みません。
貸し手(ディーラーや修理工場)からすると、「お金は生み出さないし、傷をつけて返してくるお客様もいるから安い車を用意しよう」となるのです。
これらの理由から、安く買い取った中古車などで燃費のいい軽自動車やコンパクトカーなどを所有している工場が多いのです。
ただ、ブランドイメージを大切にするディーラーなどではこのようなことはせず、自社ブランドの車を代車として貸し出していたりもします。
また、新車に買い替えてほしい場合などもディーラーは代車として新車を用意したりもします。
あと、修理工場がレンタカー事業も行っている場合もあります。
この場合は、代車としてレンタカーが貸し出されることが多くなりますので事前の確認をするようにしてください。
保険に入っていないことが多い
代車として工場代車(サービス代車)を借りた場合、任意保険に入っていない場合があります。
保険に入っていなかった場合、代車で事故を起こしてしまったら修理費用や相手がいた場合は、相手への賠償責任を自己負担で払わなければいけなくなってしまいます。
もし工場代車(サービス代車)を借りる場合は、必ず借りる前に保険に入っているのかを確認するようにしましょう。
そして保険に加入していないと分かった場合、あなたの自動車保険に「他者運転特約」を付けているのかを確認してください。
他者運転特約とは、友人など自分が加入している車以外の車で事故を起こしてしまっても、自分の保険を使って補償を受けられるという保険です。
保険を使うことで、あなたの等級は下がり翌年からの保険料金は上がってしまいますが、それでも保険が使えない状態で事故を起こしてしまうよりはまだましです。
もう一つの方法としては、コンビニ等で手軽に入れる1日保険に入るという方法です。
この保険はレンタカーには使えませんが、工場代車(サービス代車)は「わ」ナンバーではないので利用できます。
どちらにせよ、無保険の状態では運転しないように気を付けてください。
工場代車(サービス代車)での事故については下記記事に詳しく記載しています。
ガソリンは満タンではない状態で貸し出されることが多い
工場代車(サービス代車)を借りる場合、ガソリンが満タンではない状態で貸し出されることもあります。
この場合、どれくらい入れて返却すればいいのか迷われる方もいらっしゃると思います。
代車としてレンタカーを借りた場合は満タンの状態で貸し出されますので、満タンで返すのが決まりとなっていますが、工場代車(サービス代車)は工場が所有していることが理由で、ルールも工場によって違います。
この問題については下記記事に記述させて頂いていますので参考にしてください。
保険案件だと工場代車(サービス代車)は借りにくい
代車を借りる理由が、車検や車の点検・メンテナンスの場合は期間が短いため工場代車が貸し出されることが多いのですが、事故や故障などで保険を使って代車を借りる場合は注意が必要です。
この場合は、工場代車(サービス代車)ではなくレンタカー(「わ」「れ」ナンバー)となるケースが多くなります。
その理由は以下の通りです。
■ 案件によって保険会社がレンタカーを指定してくる
■ 貸し出す期間が長期になることが多いのでレンタカーにする
工場代車(サービス代車)は貸し出すことでお金をもらうことは法律で禁止されていますので、お金を払う保険会社としては法律に触れたくないということで、レンタカーを指定してくるケースがあります。
また、事故や故障などの保険案件となった場合は期間が長期になることが多いこともレンタカーになりやすい理由です。
ディーラーや修理工場からすると、工場代車(サービス代車)がないと他のお客様への代車が無くなってしまうからです。
しかし、事故や故障の場合の代車は絶対にレンタカーになるわけではありませんし、レンタカーにしないといけない決まりもありません。
もっと言うと、代車はあなたが選べる権利があります。
どうしても「わ」ナンバーが嫌であれば、修理に出す工場に「工場代車にしてください」と伝えましょう。
それでも断られた場合でも、どうしても通常ナンバーにしたいのであれば修理先を変えることを考えるのもありかと思います。
まとめ
代車がレンタカーだった場合のナンバーについて解説させていただきました。
代車にはレンタカーと工場代車(サービス代車)があり、ディーラーや修理工場によって代車として貸し出されるのは変わります。
また、工場代車(サービス代車)は「わ」ナンバーではないものの、レンタカーに比べ車の型や車種、保険関係などデメリットがあるのも事実です。
これらを踏まえたうえで、どちらにするかを決めるとよろしいかと思います。
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