投稿日 2023-08-01 | 最終更新日 2023-11-29
❚「代車として工場代車(サービス代車)を借りて事故をしてしまった」
❚ 「工場代車(サービス代車)を借りている最中の事故に備えての準備を知りたい」
この記事ではこのような方に向けて書かせていただいています。
工場代車(サービス代車)とは、ディーラーや修理工場等が車を預けに来たお客様のための代車としてもともと所有している車を指します。
工場代車やサービス代車と呼ばれ、「わ」ナンバーではありません。
※ 記事内では「工場代車」で統一させていただいています。
代車としてレンタカーを借りた方の事故については下記記事をお読みください。
工場代車を運転中に事故を起こした場合、任意保険が使えなければ高額な金額の自己負担となってしまいます。
本記事では、工場代車で事故を起こしてしまった場合と、工場代車で事故にあった時に使える保険について解説しています。
代車として工場代車を借りている最中に事故を起こしてしまった(起こされた)方以外でも、工場代車を利用する予定がある方の事故が起きた時の対策としても参考になるかと思います。
それではさっそく解説していきます。
代車として借りる工場代車(サービス代車)とは
代車を借りる理由としては、車検・点検・メンテナンス・修理などがあげられますが、代車として用意されるものの多くはレンタカーか工場代車となります。
工場代車とは、車を預けに来ていただいたお客様用にディーラーや修理工場などが自社で保有している車になります。
工場代車の特徴としては以下の通り
① 型が古い軽自動車やコンパクトカーが多い
② 「わ」ナンバーではない
③ 無料で貸し出しているところが多い
④ 任意保険に加入していない場合もある
型が古い車種が多いのは、代車で稼ごうとしていないので車を預けて頂いたお客様の「足」として無料で貸し出されるケースが多いため、業者の多くは下取りで安く買い取った車などを使用しているケースが多いためです。
また、工場代車はレンタカー事業者登録はしていないので、「わ」「れ」ナンバーではありません。
あと、工場代車は任意保険に加入していない場合も多いので、借りる前に必ず確認するようにしてください。
工場代車(サービス代車)で事故をした場合に使える自動車保険
工場代車を借りる際に、普通はディーラーや修理工場が普通は説明してくれるはずですが、説明がなかった場合は必ず確認をするようにしてください。
前でも説明させていただいていますが、工場代車は無料で貸し出している場合が多いので、維持費は節約しようという考えから任意保険には加入していないところもあるのです。
ここからは、工場代車で事故をしてしまった時に使える保険について解説していきます。
貸出先が加入している自動車保険
貸出されたディーラーや修理工場が自動車保険に入っているかを確認してください。
もし、自動車保険に加入しているようでしたらその保険を使わせてもらうのも一つの手です。
ただし、この場合は貸し出したディーラーや修理工場等が免責やノン・オペレーションチャージを設定していた場合は、決められた金額を貸出先に支払わなければいけないことになります。
免責
免責とは事故を起こしてしまい貸出先業者の保険を使う場合、業者が設定している金額を支払わなければいけないというものです。
ノン・オペレーションチャージ
ノン・オペレーションチャージとは、貸した側の休業補償を指します。
貸し出した工場代車に傷などの損傷があった場合、その車を修理している期間は他のお客様に貸し出す事ができません。
そのため、金額は業者によって違いますが、車を修理している期間の休業補償代金をノン・オペレーションチャージとして請求されることになります。
他者運転特約
他者運転特約とは、他人の車を運転中に事故にあったとしても自分の加入している自動車保険を使って補償を受けることができるものです。
2023年7月現在、多くの保険会社は個人で自動車保険の契約をすると自動で付いてくるようになっています。
自分の保険を使うという事は、翌年から等級が下がり、支払う保険料金も上がってしまいますが、大きな事故を起こしてしまったらと考えると入っていても決して損はしないはずです。
臨時代替自動車特約
臨時代替自動車特約とは、事故や故障の修理や、車検、点検、メンテナンスなどの理由で契約している車を修理工場等に預け、臨時で借りた代車で事故を起こしてしまった場合に補償されるものです。
2023年7月現在、自動車保険を法人契約した場合は多くの保険会社では自動でついてくるようになっています。
臨時代替自動車特約は他者運転特約と同様に使うと契約者の等級は下がり、保険料金は上ってしまいます。
1日自動車保険
1日自動車保険とは1日単位で保険を契約でき、コンビニなどで手軽に手続きをすることができる大変便利なものです。
1日自動車保険はレンタカーでは使うことができません(わ・れナンバーでは使えない)が、工場代車(サービス代車)は「わ」・「れ」ナンバーではないので利用する事ができます。
例としてファミリーマートでは3分で手続きが完了する「ちょいのり保険」という1日自動車保険があります。
費用も800円(24時間)ですので、手軽に入ることができるのが魅力といえます。
使える保険が何もない場合は全額自己負担の可能性も
事故を起こしてしまったけど使える保険が何もなかった場合は、残念ながら自腹で賠償しなければいけないことになります。
ただ、自賠責保険には工場代車でも加入していますので、自賠責保険以外の部分を自費で弁償することになります。
小さい事故であれば大目に見てくれるケースも
繰り返しになりますが、工場代車は無償で提供するものなので、下取りで安く買い取った車などを使用しているディーラーや修理工場が多いのです。
安く仕入れた車なので「お客様が車に傷などを付けてもいいように」と考えているディーラーや修理工場もあります。
なので単独の事故で小さな傷程度であれば、相手によっては大目に見てくれるケースもあるのです。
工場代車(サービス代車)で事故をしたら直ちに連絡を
工場代車で事故をしてしまった場合、警察への連絡ももちろん必要ですが、工場代車の貸出先にも必ず連絡をするようにしてください。
先ほど説明させていただいた通り、小さな傷程度であれば大目に見てくれる場合もありますし、大きな事故であったとしても現地までレッカーを手配してくれたりと色々と協力してくれるはずです。
決して、報告せずに修理に出すようなことはしないようにしてください。
後からこっそり修理したことが分かった場合、関係悪化になりかねませんので注意してください。
工場代車(サービス代車)のガソリンについて
工場代車を借りるさいに保険以外で注意が必要なのが、「ガソリン」についてです。
レンタカーであれば、満タンで貸し出され、満タンで返す事が基本ですが、工場代車の場合、そもそも満タンでない状態で貸し出されることも多いからです。
借りた側からすると、「満タンではない状態で借りたけど満タンで返さないといけないの?」となるのです。
この場合の基本的な考え方としては「借りた状態に戻す」となります。
詳しくは下記記事で解説させていただいていますのでご参照ください。
まとめ
代車として借りた工場代車で事故をしてしまった(された)場合について解説させていただきました。
工場代車はレンタカーに比べ、無料で借りられるという大きなメリットがあるものの、型が古いものが多いことや任意保険に入っていない場合もあるなどのデメリットがあります。
ただ、その場合でも1日自動車保険や他者運転特約、臨時代替自動車特約などに加入していれば何かあったときにもそなえることができます。
事故後に「任意保険が使えない」ではどうしようもないので、必ず事前に確認するようにしてください。
【PR】事故代車サービスでは、保険を使った事故や故障の際、修理期間中のレンタカーをご利用頂くことで20-30%のキャッシュバックをさせて頂いています。修理やレッカーも併せてお引き受けしますので、お車の事故・故障の際はぜひお問い合わせください。
キャッシュバック付き
事故・故障のレンタカー、レッカー、修理の事なら事故代車サービスまで