車が故障したのに代車がないときの解決策!!保険利用や買い替える場合など

投稿日 2023-10-02 | 最終更新日 2023-11-29

車を所有している方であれば、ディーラーや修理工場に修理や車検、点検やメンテナンス等で車を預ける機会もあるでしょう。その際の代車についてみなさんはどのようにお考えですか?


 「お金を払って預けてるんだから代車を用意するのは当然だ」

 「程度のいい代車を用意してほしい」


など代車について様々な意見の方がいると思います。

特にディーラーや修理工場に車を用意してもらえると思っていた方は、「用意できません」と言われたら困りますよね。

そこで今回は、車が故障した際に代車がないと言われる原因と解決策について解説していきます。

故障でも使える保険の情報も記載していますので参考にして頂ければと思います。

それでは早速解説していきます。

ディーラーや修理工場で代車が用意できない理由とは?

ディーラーや修理工場は「工場代車」と言われる代車を所有しているところが多いのですが、そもそもこの工場代車は「わ」ナンバー登録をしていないので、レンタカーではありません。

工場代車(サービス代車)とは

工場代車とは、ディーラーや修理工場が修理や車検や点検などでお客様から車を預かっている期間に代車として出せるようにもとから所有している車を指します。

工場代車は無料で貸し出す事が多いので、サービス代車とも呼ばれたりします。


また、工場代車で料金がかかるところも稀にありますが正確に言えばこれは違法です。

工場代車で料金が発生したら違法なのかについては下記記事で解説していますので時間があればご確認ください。

ここからは、なぜ代車を用意できないのか?まずはその理由について解説していきます。

他のお客様に貸し出しをしてしまっている

工場代車を所有している台数に決まりはありません。決まりはありませんが、維持費を考えると無料で貸し出す代車をたくさん所有するのは、ディーラーや修理工場にとってデメリットとなってしまうのです。

よって、大きいディーラーであれば多数の工場代車を用意しているところもありますが、多くのディーラーや修理工場は1、2台といったところが現実的でしょう。

その1、2台が車検やら点検やら修理で貸し出されてしまうと、どうしても貸し出す代車がなくなってしまうのです。

そもそも代車は所有していない

前述した通り、工場代車は〇〇台所有しなければいけないという決まりはありません。

決まりがないので、工場代車を余計な経費と考えるディーラーや修理工場はそもそも代車を所有しない所もあるのです。

これは賛否両論あると思いますが、お客様からすると


 「何で高いお金を払っておたくに出しているのに代車も用意してくれないの?」


となりますが、ディーラーや修理工場からすると


 「そもそも代車を無料で用意しなければいけない決まりはないですよね?」


となってしまうのです。

この業界に長く従事している私個人の意見としては、工場代車を用意しないのはお客様へのサービス精神が欠けているように思います。

ただ一方で修理工場を何とか続けられている経営者様を考えると、工場代車といえども大きな支出となってしまうというという考えも理解できてしまうのです。

忖度している

これは、お客様によって代車を用意するかしないか忖度して決めているディーラーや修理工場もあるという事です。

ただ経営者の立場になって考えてみると、車を購入してもらい、3ヶ月ごとの点検やメンテナンスに欠かさず出してくれ、車検も依頼してくれるお客様と、新規の予約なしでいきなり来店したお客様では、どうしても対応が変わってしまうでしょう。

故障車の代車が用意できないと言われたらどうすればいい?

故障は突然起こるもので、1週間前から予告されるものではありません。

なので車を修理に出すのも必然的に急になってしまいます。

これはしょうがない事なのですが、車を修理する工場からすると


 「いきなり修理期間中の代車が必要だといわれましても、、、」


となってしまうのです。

工場の代車が余っていればいいのですが、先ほどの説明のとおり、工場は代車を用意できない場合があるのです。

そこでここからは、代車が用意できないといわれてしまった時の対処方法を4つ紹介いたします。

① 代車が空くまで待つ

すぐに修理に出して早く終わらせたいという方には向いていませんが、修理期間に余裕がある方であれば修理の開始を代車が返ってきてから始めれば、修理期間中は代車を利用する事ができます。

この場合の注意点としては以下の通りです。


• 長期間代車が戻ってこない場合は長い間待つ可能性がある

• 修理が始まるまでは他の交通手段を利用しなければいけない


修理が始まれば代車を借りる事ができるので困りませんが、修理が始まるまでの交通手段を考えなくてはいけない事が1番の注意点になります。

また、何かの理由で長期間代車が空かないことも考えられますので、修理に出す工場に必ず確認や予約をするようにしてください。

② 代車をすぐに提供してくれる工場を探す

故障した車を早く修理したいという方で、代車を無料で借りたいという方は他の工場を探すのが手っ取り早いです。

修理工場に手あたり次第、電話で確認するのは大変ではありますが代車を用意してくれる工場で早く修理したければ背に腹は代えられません。

工場に電話をして以下の内容を聞きましょう。


① どのような故障で修理に出すのかを伝える

② すぐに修理したいが代車は用意できるかを聞く(無料かどうかの確認もする)

③ 車種や年式が気になる方はその確認も忘れずに聞く


また、代車だけではなく修理もお願いすることになるので信頼できそうな工場かもできる限り調べましょう。

ここからは私の個人的な意見になりますが、修理を任せる工場を変えるというのは少しばかり勇気がいる行為だと思います。

ただ、これまでに私がお話をお伺いした方々の中にも


 「実際、工場を変えてみたらこっちの方がよかったです」


という意見も割と多いです。

接客、修理の技術、代車の所有台数や車種など何をもっていい工場と判断するのかは人それぞれですが、代車がないのをいいきっかけとして、いつもと違う工場に修理に出すことを検討するのもありだと思います。

③ レンタカーやリース車を自分で手配する

■ 修理工場は変えたくない

■ 代車は実費でもいい

上記に当てはまる方は自腹で代車(レンタカーやリース車など)を用意すれば問題は解決します。

レンタカーの場合、修理工場が用意してくれる場合は業者価格で借りられたというお話も聞きますので、それも一つの手かと思います。

自分で用意する場合は、レンタカー、リース以外だとカーシェアリングも検討対象になるでしょう。

有名どころですとタイムズカーがあげられますが、使いたいときにだけ使うので、普段あまり運転されない方にとっては大きなメリットになります。

普段から運転をよくする方はレンタカーが妥当な選択といえますが、修理の期間が長い場合は結構な出費となってしまいますので事前に大まかな計算はしておくべきです。

例として以下にニッポンレンタカーの価格表を掲載いたしますので参考にしてください。

24時間まで 以後1日毎
N-BOX 8,030円 6,820円
フィット 8,910円 7,150円
プリウス 14,300円 11,880円
クラウン 30,800円 22,220円
アウディ Q3 24,200円 18,920円

④ 保険が使えるかどうかを確認する

あなたが自動車保険にレンタカー特約(代車特約)を付けていれば保険でレンタカー費用が補償されます。

ただ、この場合は保険会社によってはレッカーをしなければ補償されないなどの規定がある場合がありますので必ずご自身の保険内容を確認するようにしてください。

また、保険が使えた場合でもどんなレンタカーでもいいというわけではありません。

補償されるレンタカー費用はあなたが設定している金額分の補償がされますのでレンタカー特約(代車特約)をいくらに設定しているのかを確認してください。

レンタカー特約(代車特約)の設定金額はいくらでどういった車種が借りられるのか?については以下の記事が参考になると思います。

保険が使えた場合の代車について

さきほど簡単にレンタカー特約(代車特約)を説明させて頂きましたが、多くの方が設定しているのは5,000円か7,000円になるかと思います。

また、保険会社のほとんどはこのレンタカー特約(代車特約)を使っても等級は下がりませんので、故障の修理費用は自腹で払って、代車はレンタカー特約(代車特約)を使ってレンタカーを借りる場合は支払っている保険料が上がることもなければ等級が下がることもないのです。

もしもレンタカー特約(代車特約)を付けていなかった場合でもロードサービスでレンタカー費用を補償してくれるところもありますが、ほんの一部の保険会社のみとなっているのでご自身の保険会社に問い合わせるのが確実です。

例として、日本の保険会社(東京海上、損保ジャパン、あいおい、三井住友、日新火災)の合計5社でレンタカー特約(代車特約)の正式名称、補償される日数を以下にまとめました。

レンタカー特約の名称と概要 レンタカー特約での補償内容
あいおいニッセイ同和損保 代車補償拡張特約
5,000円~20,000円の1,000円単位で設定できる
事故 30日
故障 15日
東京海上日動火災保険 レンタカー費用等補償特約
5,000円、7,000円、10,000円から選択
事故 30日
故障 15日
三井住友海上火災保険 レンタカー費用特約
5,000円~20,000円の1,000円単位で設定できる
事故 30日
故障 15日
損保ジャパン 代車等諸費用特約
5,000円~15,000円の1,000円単位で設定できる
事故 30日
故障 15日
日新火災 レンタカー15日特約
5,000円
事故・故障 15日
レンタカー30日特約
5,000円~20,000円の1,000円単位で設定できる
事故・故障 30日

5つ全ての保険会社に共通しているのは、故障の場合はレッカーされないと補償対象にはならないということです。

これはつまり、自走不能な状態な故障のみ補償されるということになります。

多くの保険会社では限度日は15日間

故障の修理期間に保険の補償を使ってレンタカーを借りられた場合、事前に限度日を確認するようにしてください。

保険会社によって限度日は変わってきますが、多くの保険会社では故障は15日間としている事が多いです。

また、普通は修理工場の担当者が限度日を把握しているはずなので、それまでには仕上げるように頑張ってくれると思いますが、故障の種類によってはどうしても限度日以上に修理期間がかかってしまうこともあります。

このような場合、超過分は自腹で払うことになるのが一般的ですが、私の経験上わりと修理工場やレンタカー業者が泣くということも聞きますので期限が過ぎるといわれた場合は交渉してみるのも一つの手段かと思います。

レッカーをしないと補償されないケースに注意

レンタカー特約(代車特約)を付けていたとしても、レッカーされていないから補償してもらえなかったというお話も何度も聞きます。

なぜレッカーされないと補償をうけられないのかというと、レッカーされるという事は故障にあった車が自走不能だったことの証明になるためです。

ちなみにさきほど表でまとめた5社(あいおい、東京海上、損保ジャパン、三井住友、日新火災)は故障の場合、すべての保険会社でレッカーをしないとレンタカー費用の補償がされません。

保険利用の代車は事故代車サービスがオススメ

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車を買い替える場合の代車は?

大きな故障をした場合など、これを機に車を買い替えようとする方もいらっしゃると思います。

そこでここからは故障のため車を買い替える場合について解説していきます。

保険が適用されれば全損扱いにして車の買い替え資金にできる

故障の原因で多くある経年劣化やメンテナンス不足の場合は車両保険を使うことはできませんが、事故や災害やイタズラが原因の故障の場合は故障の場合でも補償がされるケースがあります。

また、損保ジャパンでは故障運搬時車両損害特約という特約をつけていれば、自走不能の場合に限りますが上限100万円を限度に補償を受けることができます。

このように保険会社によって補償される範囲が変わりますので確認が必要です。

一度、あなたが損保ジャパンのような特約を付けていないか、加入している保険会社では故障の場合はどこまで補償されるのか?を確認してみてください。

そして保険で補償される場合、車を買い替えるようであれば時価額か修理費用のどちらか低い金額を現金で支給してくれます。

車両保険を使えば等級は下がり、翌年から保険料金は上がってしまいますが、補償された現金を車の買い替え費用の足しにできますのでどちらか得な方を選べばいいのです。

車を買い替えるからといって代車を借りられる期間が延びることはない

先ほど故障の場合、多くの保険会社から補償される代車の期間は15日間とお伝えしましたが、車を買い替えるといってもその補償期間が延びる事はありません。

こちらで保険会社毎の補償される日数をまとめていますが、保険会社に確認の連絡を入れれば確実です。

販売店や買取店によっては代車を無料で提供してくれるところもある

車を買い替える販売店が決まっているようでしたらその販売店に問い合わせをしてみてください。

大手の販売店に多いのですが、車の納車までの期間、無料で代車を提供してくれる場合もあります。

また、故障になった車を売ろうとお考えでしたら、車の買取店でも次の車が納車されるまでの期間、代車を貸し出してくれる所もあります。

このように、車を買い替える場合は買う店・売る店が決まっているようでしたら次の車が納車されるまでの期間、代車を用意してもらえる可能性は十分にあるといえます。

まとめとその他の質問

✅ 代車がない場合、待つか他を検討するか自分でレンタカーなどを手配する方法がある

✅ 工場が代車を提供できない場合、自動車保険の特約やレンタカーサービスを検討する

✅ 車を買い替える場合、保険が適用されれば現金を受け取り購入費用に充てられる

✅ 代車を無料提供してくれる買取店や販売店があり次の車が納車されるまで利用できる

✅ 自動車保険の特約やロードサービスでレンタカー費用を補償してくれる場合がある

✅ 代車が必要な場合、修理工場やディーラーに事前に確認することが重要である

ディーラーに代車が無い場合はどうなりますか?

車を預けるディーラーに代車が無かった場合は以下の方法が考えられます。
1. 代車が空くまで待つ
2. 保険が使えないか確認する
3. 代車をすぐに用意してくれる他の工場を探す
4. 実費でレンタカーなどを手配する

車が壊れた時の代車費用はいくらですか?

自分でレンタカーを手配する場合は通常のレンタカー費用がかかります。修理工場が用意してくれる場合はそれに比べると安価になる場合があります。

事故で修理をしなくても保険金はもらえる?

修理をせずに保険金を現金でもらう事は可能です。詳しくはこちらで解説しています。

代車の料金は平均していくらですか?

一般的にはコンパクトカー(アクア、ヴィッツ)クラスで5,000円~8,000円 / 1日となります。


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代車専門のレンタカー会社を8年程度 → 現在は独立し全国で事故・故障の際のサポート事業を始めて2年たちます。 保険案件のレンタカー、レッカー、修理は累計2000回以上の取引実績があります。

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