代車の費用はいくら？コストを最小限に抑える方法をケース毎に解説

投稿日 2023-10-10 | 最終更新日 2023-11-29

本記事では上記のような方に向けて書かせて頂いています。

代車とひとくくりにいっても、代車として用意する方法はいくつかありますし

によっても適切な代車の用意の仕方は変わります。

さらにいうと

など代車を借りる方の好みやこだわりみたいな部分もあると思います。

代車を費用面で考えると一番いいのは工場代車（サービス代車）です。（以下、「工場代車」で統一）

工場代車は車を預けている期間は基本的には無料で借りる事ができます。

という方には工場代車一択ですが、デメリットもあるのです。

そこで、本文の前半では代車として利用する可能性がある以下4つについて費用面を中心に比較解説します。

そのあと後半では、どのような理由で代車を用意するのか？という形で以下3つに分類して解説していきます。

それぞれのメリット・デメリットや注意点についても書かせて頂いていますので、ぜひ参考にしてください。

それでは早速解説していきます。

代車は自分で用意するのが一番高い（保険以外）

代車の費用をお伝えする前にまず知っておいていただきたいのが代車は自分で用意すると高くなるという事です。

保険が使えて用意する代車は保険会社が代車費用を負担するのであなたの出費はありませんが、それ以外の場合は自分で用意するとレンアカーもリースカーもカーシェアリングもすべて一般価格となるからです。

（保険利用の場合はお問い合わせください。キャッシュバック付きでご案内いたします。）

費用面だけで考えると優先すべき行動は以下の順番になります。

無料で貸し出される工場代車を最優先で考えると上記の順になります。

どうしても実費でレンタカーを借りるしかないときは、車を預ける工場にレンタカーが借りられないかを確認してください。

業者価格で借りられる場合がありますし、返却期日も割と融通が利く場合があります。

こういったことから、保険が使える以外でいうと代車の用意はできるかぎり自分では用意しないようにするべきといえます。

代車の種類別ごとの費用とメリット・デメリット

代車の費用といっても代車として用意される車によって費用は変わってきますので、ここからは代車として用意されるであろう以下4種類の解説をします。

それぞれ解説していきます。

工場代車（サービス代車）

さきほどの繰り返しになりますが、ディーラーや整備工場がお客様用に所有している車を工場代車（サービス代車）といいます。

費用面でいうと、この工場代車は基本的には無料でかりることができますし、もともとディーラーや修理工場が所有していますので、車を預けている間は借りることができます。

また、ナンバーは「わ」、「れ」ナンバーではないので、レンタカー特有の「わ」、「れ」ナンバーが嫌だ！という方には魅力的な選択であるといえます。

ここまでの説明だと

となりますが、デメリットもありますので注意が必要です。

工場代車のデメリットは以下の通り

いつでも用意できるわけではない

工場代車は工場が所有している車になりますので、他のお客様が利用している場合や、修理している場合など、空きがないこともあります。

そういうときは代車が空くまで待つ、他の工場を探す、自腹で代車（レンタカーなど）を用意するしかないので、場合によっては費用がかかってしまいます。

年式が古い場合や、車内がタバコ臭い、ボロボロの場合もある

工場代車はお客様が車を預けている期間の足がわりとして考えている工場も多く、多くの工場が無料で貸し出していることから、基本的にはできる限り安く仕入れようとします。

そこで、使い古した車を売りに来た方から安く車を買って、それを工場代車にするようなケースも多いので、年式が古い車が多くなるという事です。

また、工場代車を借りる方の中には傷をつけてシレっと返却するような使い方をしたり、禁煙車といってもタバコをガンガン吸ったりする方も一定数いるので

となり、古くボロボロの工場代車になるケースがあるのです。

基本車種は選べない

工場代車は工場が所有している車ですので、数に限りがあります。

新車ディーラーなど、一部では工場代車の車種を選べるくらいに代車を所有しているところもありますが、基本的には選べないものと考えましょう。

任意保険に未加入の場合は自分で加入する必要がある

工場代車をかりたら任意保険に未加入だったということは私もよく聞きます。

その状態で事故をしてしまうと、自賠責保険でまかなえない部分は最悪すべて自腹となってしまいます。

そうならないためにも、工場代車を借りる際は必ず任意保険の確認と、もし未加入であればご自身の自動車保険に他社運転特約か臨時代替自動車特約が付いているかの確認してください。

もし他者運転特約や臨時代替自動車特約が付いていない場合や、いざというとき自分の保険を使いたくない場合は1日自動車保険に実費で加入しましょう。

1日自動車保険の例としてファミリーマートでは3分で手続きが完了するちょいのり保険という1日自動車保険があります。

費用も800円（24時間）ですので、手軽に入ることができるのが魅力といえます。

レンタカー

代車としてレンタカーを借りる場合は、保険が使えれば保険会社が補償をしてくれるので無料になります。

保険が使える状況というのは、事故か故障の場合です。

10対0（あなたが0）の場合は相手の保険会社が、事故にあったあなたの車と同等車程度のレンタカー費用を補償してくれます。

その他の事故や故障はあなたの保険を使う事になりますが、それにはレンタカー特約（代車特約）など、代車を補償してくれる内容の保険に入っている必要がありますし、レッカーされたなら補償されるなど細かな規定がある場合があります。

例として、日本の保険会社5社（東京海上、損保ジャパン、あいおい、三井住友、日新火災）で比較検証しましたのでこちらでご確認ください。

上記保険会社以外の方は、連絡して確認すると確実に分かると思います。

代車としてレンタカーを借りる場合のデメリットは以下の通り

それぞれ解説していきます。

「わ」、「れ」ナンバー

代車としてレンタカーを借りる場合は必ず「わ」、「れ」ナンバーになります。

ただ、中には「わ」、「れ」ナンバーが乗りたくないほど嫌だという方もいらっしゃいます。

そういった場合は工場に工場代車がないかを確認して工場代車に変えてもらえばいいと思います。

借りる期間を事前に決める必要がある

レンタカーを借りる場合は借りる前に

と伝え、先に料金を支払わなければいけない場合が多いです。

ただ、レンタカーを工場が用意してくれた場合はその工場がレンタカー業者に返却予定日を伝えているはずですので、工場の方の指示に従いましょう。

また、あなたが自分でレンタカーを借りに行った場合は事前に伝えた期日を過ぎると通常よりも高い延滞料金を払わなければいけない場合もありますので注意してください。

保険利用の場合、限度日がある場合がある

保険の補償でレンタカーを代車として利用する場合は限度日にも注意してください。

ただ、注意するのはあなたの保険を使う場合のみで大丈夫です。

相手がいる事故であなたに過失割合がなく、相手の保険会社の補償でレンタカーを借りている場合は修理期間中のレンタカー費用は補償されますので限度日などはありません。

ただ、あなたの保険（レンタカー特約）を使って補償を受ける時は限度日がありますので注意してください。

限度日は一般的には事故で30日、故障で15日としている保険会社が多いのですが、保険会社ごとに違ってきますのでこちらで確認していただくか、加入している保険会社に直接確認してみてください。

リースカー

リースカーを代車として借りるという方法もありますが、個人的にはあまりオススメできません。

というのも、リースカーは基本的に長期間車が必要な方に適したサービスだからです。

大手のリース会社は基本的には利用は最低1年としているので代車とは相性が良くないと考えています。

何か特別な事情で数年間、代車が必要という方には十分検討の余地はありますが、多くの方はそうではないですよね？

代車が1ヶ月位必要であれば、マンスリーレンタカーとしてレンタカーを借りれば費用もだいぶ抑えることができます。

工場代車なら無料で借りられます。

ただ、事故や故障などにあった方でこの機会にリースカーに乗り換えようという方であれば選択には入るかなと思います。

ただ、リースカーにもデメリットがありますので解説します。

納車まで日数がかかる

リースカーを代車として利用とする場合は、納車まで日数がかかるという事が注意点としてあげられます。

どの車種にするのか、どのような形式でリースするのかなどを決める必要がありますし、決まってからも審査がありますので、どんなに早くても3日はかかるでしょう。

車種の選択などもあるのでできれば最低2週間は見ておきたいところです。

車庫証明等必要な手続きがある

駐車場の準備は当たり前ですが、その車庫証明を取得する必要も出てきます。

詳しくはこちらで解説していますが、車庫証明を取得するのに1週間程度かかる点や数千円ですが費用もかかってしまいますので注意してください。

保険は自分で加入する

リース車を用意する場合は、自賠責保険に加入する必要が出てきます。

また、法律で義務づけられてはいませんが任意保険にも加入する場合は費用も余計にかかります。

カーシェアリング

上記のような方はカーシェアリングがオススメです。

有名どころですとタイムズカーがあげられますが、使いたいときにだけ使うので、普段あまり運転されない方にとっては大きなメリットになります。

ただ、カーシェアリングにもデメリットがあります。

1日に換算すると高い

タイムズカーでの価格は220円～440円 / 15分（ガソリン、保険料込み）となっているので1日に換算すると21,120円～42,240円となっています。

これに加えて、初期費用（カード発行手数料1,650円）や個人で借りる場合は月額基本料金として880円がかかります。

これらの費用を考えると、頻繁に車に乗る方の代車としてはかなり不向きだといえます。

カーシェアリングは1日借りると考えずに必要な時だけ借りるというのが費用効果は高いといえます。

近くになければ不便

カーシェアリングは近くにないとかなり不便です。

代車としてカーシェアリングを借りようとしてたが、近くにはなかったので車が必要になるごとに2駅先まで電車とバスで車を取りに行き、車を返却した後もバスト電車で帰宅する、、、

なんてことになると、不便以外のなにものでもありません。

代車としてカーシェアリングを利用しようか検討されている方は、まずは近くにあるかの確認をするといいです。

空きがなく乗れない可能性もある

カーシェアリングは必ず乗れるものとは限りません。

他の人が利用していたり、車を修理に出していたりする場合もあります。

などの事態は十分に起こりえます。

など、このような不測の事態に対する代替え案を考えておいてください。

代車が必要な理由ごとの費用感について

ここからはどういった理由で代車が必要なのか？について3つのケースにわけて解説していきます。

具体的には以下についてです。

それぞれ解説します。

車検・点検・メンテナンスで借りる代車

車検・点検・メンテナンスで代車を借りる場合、多くの場合は工場が無料で工場代車を用意してくれます。

ただ、工場代車は型が古い軽自動車かコンパクトカー（アクアやヴィツなど）が多いのでそれが嫌な場合や、そもそも工場代車が空いていないなどの場合は代車としてレンタカーを借りるケースも出てきます。

事故・故障で修理期間に借りる代車

事故や故障で用意する代車は保険が使えるかどうかが重要になります。

保険が使えないのにレンタカーを借りてしまうと全て自腹となるからです。

大きな事故や故障の場合、修理期間は数か月間になるケースもあります。

そんな長い期間レンタカーを借りてしまうと、代車費用だけで数十万円になったりする場合もあるので注意してください。

もし保険が使えないようでしたら工場代車に切り替えて、修理期間に工場代車を借りていられるか修理に出す工場に確認してください。

購入・買い替えで次の車が納車されるまでの代車

車を購入する場合の代車はその車の販売店に相談するといいと思います。

販売店では車を購入してくれたお客様に納車までの期間、無料で代車を提供してくれるところも多くあります。

また、買い替えの中には事故で車を買い替える場合もあると思います。

その場合は保険が使えるかをまず確認してください。

補償期間は保険会社によって変わりますが、一般的には30日程度とされています。

保険会社からの補償期間を伸ばす裏技的な方法についてはこちらで解説していますので、該当する方はお読みください。

普通に買い替える場合の代車は、購入するときと同様に納車までの期間無料で貸し出しを行っている販売店があります。

また、買取業者でも次の車が納車されるまでの期間、無料で代車を用意してくれる業者もありますので探してみる価値ありです。

代車利用時の注意点【追加で費用が発生するケースなど】

代車は無料で借りられたとしても費用が発生する場合がありますので注意が必要です。

ここからは注意点とともに追加で費用が発生するケースについて解説します。

代車の保険費用は自己負担の可能性がある

さきほど解説しましたが、レンタカーの場合は法律で任保険加入が義務付けられていますが、工場代車（サービス代車）は任意保険には入っていない場合もあります。

この場合、あなたが他社運転特約などに加入していれば、事故があった場合は自分の保険を使う事ができますが、そうでない場合は1日自動車保険に加入するなどする必要がありますので追加で費用が発生します。

ガソリンは利用した分を給油する

代車のガソリンは基本的には利用した分を給油しなければいけません。

レンタカーに多いのですが、満タンで貸し出された場合は満タン返しですし工場代車によくある、もとから少ししか入っていなかった場合は満タンにする必要はありませんが使用した分は給油するようにしてください。

代車のガソリン問題についてはこちらで詳しく解説しています。

代車で交通違反をしてしまった場合

代車を借りている最中、交通違反をして警察に捕まってしまった場合は車の貸出先に連絡を入れてください。

貸出先にもよるので正確な回答はありませんが、駐禁などの場合は点数が引かれないように業者が対応してくれるところもあります。

ただし、そうなった場合でも違反金は追加で払わなければいけませんのでご注意ください。

代車で事故をしてしまった場合

代車で事故をしてしまった場合は、工場代車かレンタカーかでだいぶ変わります。

レンタカーで事故をしてしまった場合は免責やノン・オペレーションチャージの支払いを覚悟して下さい。詳しくはこちらで解説しています。

工場代車で事故をしてしまった場合は小さな傷であれば大目に見てくれる工場もありますので必ず報告の連絡を入れ、相談してください。

注意点としては絶対にこっそり自分で修理しない事です。

工場もレンタカー業者もその道のプロなので、気づかれる可能性の方が高いと思いますし、後から判明すれば追加料金を請求されたり関係悪化につながってしまいます。

まとめと質問集

✅　保険以外だと自分で代車を用意する場合は一番費用がかかる

✅　代車は保険が使えるなら費用はかからない

✅　費用面で考えると工場代車が一番いい

✅　工場代車は基本無料だが待ち時間や車の状態にデメリットあり

✅　レンタカーは「わ」「れ」ナンバーの点や保険利用であれば限度日に注意が必要

✅　リースカーは長期向けで、納車まで時間かかり任意保険加入等の手続きが必要

✅　代車が保険に入っていなければ自己負担で加入しなければいけない場合がある

✅　代車のガソリンは利用分を給油してから返却する。ガソリン費用は自己負担となる

✅　代車で交通違反をしてしまった場合は貸出先にすぐに相談する

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