レンタカー特約(代車特約)とは?上手な使い方や注意点について解説

投稿日 2023-10-13 | 最終更新日 2023-11-29

レンタカー特約(代車特約)についての全ての疑問が解決できるように記事を作成致しました。

保険会社さんやディーラーさんではない立場から記事を書かせて頂いておりますので、お役に立てる情報もあると思います。

それでは早速、解説していきます。

レンタカー特約(代車特約)とは?

レンタカー特約とは、事故や故障で車の修理が必要となった場合、車を修理している期間中に、契約時に設定した金額分のレンタカーに乗ることができる補償内容のことを指します。

ほとんどの保険会社ではレンタカー特約は車両保険と違い、使っても等級や保険料には何も影響しません。(後ほど解説します)

また、レンタカー特約は加入している金額で乗れる車種が変わってきますので、軽自動車で故障したから修理期間中は軽自動車をレンタカーするというわけではなく、例えば軽自動車に乗っていたとしても10,000円のレンタカー特約に入っていれば10,000円相当のレンタカーに乗ることができます。

料金の負担も月に数百円~千円程度の保険会社がほとんどですので、何かあった時を考えるとコスパはかなりいいと思います。

私も過去にこの補償で救われたことがありまして、当時加入していた保険会社の方が丁寧で迅速に対応してくれたおかげで、修理期間中の25日間レンタカーを使用することができた経験があります。

そもそもレンタカー特約って必要なの?

レンタカー特約が必要かどうかを聞かれたら、私は迷わず


 「必要です」


と答えます。

その理由としては以下2点があげられます。


❚ コスパがいい

❚ 利便性がある(等級には関係ない)


それぞれ解説します。

レンタカー特約(代車特約)はコスパがいい

レンタカー特約の費用は1人1人ごとに変わります。

それは、自動車保険の料金と同じで、加入している人の年齢や等級、乗っている車の車種や年式、免許証の種類、車の利用頻度など総合して算出されるからです。

もちろん保険会社ごとによっても変わりますし、設定する金額によっても変わります。

これらの事から一概には言えませんが、一般的には数百円千円程度 / になる方が多い印象です。

事故をしてしまい、修理期間が30日間かかったのでその期間レンタカーを借りた場合、日額7,000円のレンタカーを借りていたら合計21万円の支出になってしまいます。

これらを考えるとコスパがいいと思います。

レンタカー特約(代車特約)には利便性がある【使用しても等級には関係ない】

一部の保険会社で例外はありますが、多くの保険会社ではレンタカー特約のみを使っても等級には何も影響しないということです。

具体的にいうと、車の修理は実費で負担して修理期間に借りるレンタカー代金は保険で補償してもらうということができます。

この場合、等級には何も影響しませんので保険料金が上がることはありません。

以上のことからレンタカー特約には利便性があるといえます。

〈〈 レンタカー特約(代車特約)使用で等級は下がるのか保険会社に直接確認してみました

レンタカー特約(代車特約)は保険会社ごとに名称が変わる

レンタカー特約だったり、レンタカー費用特約だったり、代車特約だったり、、、 。

レンタカー特約は保険会社毎に正式名称が違うことが多いです。

1つの名称で統一してほしいものですが現在はそうなっていません。

ただ、私は保険案件の代車をご案内しているという仕事上、保険会社の方と話す機会が多いのですが、その際は「レンタカー特約」で統一していますが今までどの保険会社さんからも


 「それは何ですか?」


と言われたことはありませんので、レンタカー特約といえば保険会社の方には通じるはずです。

保険会社ごとの正式名称は以下をご確認ください。

〈〈 保険会社ごとの補償日数と呼び方一覧

レンタカー特約(代車特約)の使い方から故障の場合、等級との関係性、全損で車を買いかえる際の使用方法や、レンタカー特約(代車特約)に入っていない場合の可決策を記事に致しました。

レンタカー特約(代車特約)はの補償内容と借りられる車種

レンタカー特約の補償内容は、車の修理期間中に代車として借りるレンタカー費用をあらかじめ設定している金額分補償を受けられます。

多くの方は日額5,000円か日額7,000円に設定している場合が多いのですが、ご自身の設定している金額を確認する方法は保険証券を確認するか、直接保険会社に連絡すれば教えてもらえるはずです。

また、事故なのか故障なのかによっても補償内容が変わる場合が多いので確認が必要です。

下記、日本の保険会社5社については記事にしていますので参考にしてください。

〈〈 補償内容比較(あいおい、三井住友、東京海上、損保ジャパン、日新火災)

設定している金額でどんな車種が借りられるのかは下記記事が参考になると思います。

〈〈 5,000円で借りられる車種

〈〈 7,000円で借りられる車種

〈〈 10,000円で借りられる車種

〈〈 5,000円、7,000円、10,000円で借りられる車種まとめ

レンタカー特約(代車特約)の使い方

レンタカー特約を使う一般的な流れは以下の通りです。


① 保険会社に連絡しレンタカー特約を使うと伝える

② 車を修理に出す工場に手配してもらうか自分で手配する

③ 車を修理に出しレンタカーを借りる

③ 修理が終わったらレンタカーを返却する


ここでの注意点としては、保険会社に報告せず勝手にレンタカーを借りないという事です。勝手に借りても補償されないという事はないと思いますが、保険会社担当者との関係悪化につながりますので事前報告は行うようにしてください。

設定金額内でレンタカーの補償をうける

レンタカー特約を使う場合に一番オーソドックスな使い方です。

7,000円のレンタカー特約に入っているから7,000円以内で借りられる車種を用意してもらうという使い方です。

あなたが設定している金額でどういった車種が借りられるのかについてはさきほど解説していますので省略します。

設定金額以上のレンタカーを借りて足りない分を払う

借りたいレンタカーの車種があった場合、設定している金額分の補償をしてもらい、足りない分を自己負担で払うという事もできます。

例えば、あなたが日額7,000円のレンタカー特約に加入しており、修理期間中に借りたい車種が日額8,500円だった場合、足りない1,500円を自腹で払うということです。

私にご依頼頂く中にも、ときどきこのパターンでレンタカー特約を使われる方がいらっしゃいますが、多くの場合は仕事で使うからという理由の方が多いですね。

故障でレンタカー特約を使う

一般的には故障では車両保険を使うことはできません。

このことからレンタカー特約も使えないと考えている方がいらっしゃいますが、レンタカー特約は故障でも使える保険会社が多くあります。

ただし、利用するための条件を設定している保険会社が多いので注意が必要です。

多くの保険会社が設定している利用条件はレッカーされた場合に限るとしています。

〈〈 自動車保険のレンタカー特約(代車特約)は故障でも使えます【ただし注意が必要】

全損の買い替え時にレンタカー特約を使う

全損時で車を買い替える場合にもレンタカー特約を使うことができます。

ただし、この時の限度日は事故の時と同様に30日としている保険会社が多いのですが、保険会社によって違う場合がありますので事前確認をしてください。また、10対0の事故の場合は相手の保険会社からの補償とレンタカー特約をあわせて使用することもできますので該当する方は下記記事を参考にしてください。

〈〈 事故で全損となった場合の代車の期間は?レンタカーの補償を最大限受ける方法

レンタカー特約(代車特約)の注意点

レンタカー特約は間違った認識でいると、補償をうけられないという最悪な事態になりかねません。

ここからは、レンタカー特約を使用するうえで注意するべき3点を解説していきます。

① レッカーされないと補償されない保険会社がある

レンタカー特約を使う事になったから保険会社のホームページを確認したところ、


 「自走不可だった場合に限るという記載があったけどこれはどうゆうこと?」


と思われている方もいらっしゃると思います。

これは、保険会社は以下のことをいっているということです。


❚ 自走可  → 修理工場まであなたが運転して車を持っていった

❚ 自走不可 → 自走出来ないからレッカーを呼んで修理工場まで運んでもらった


つまり、自走不可を証明するのはレッカーで修理工場まで運んだかどうか?ということになります。

後からレンタカー特約の補償を受けたいがために


 「自走不可でした」


といくらいっても


 「修理工場まで運転していったんですよね?自走可じゃないですか」


とつっこまれてしまいます。

ただ、保険会社によって事故は自走可でも補償しますとしていたり、事故も故障も自走不可だった場合のみ補償しますとしていたりとバラバラですので確認が必要です。

② 利用限度日に注意する

こちらで保険会社毎の限度日を一覧にしていますが、レンタカー特約には限度日があります。

保険会社ごとにこの限度日も違ってきますが、一般的には事故30日故障15日となります。

限度日を超えてしまうと、最悪過ぎた分は自己負担となりますので注意が必要です。

③ レンタカー特約(代車特約)に入っていない時

レンタカー特約に入っていなかった場合は、工場代車(サービス代車)を修理期間中、無料で貸してくれる工場を探すようにしましょう。

ただ、工場代車(サービス代車)はレンタカーと違い無料で貸し出されるという特性上、軽自動車かコンパクトカーで型も古いものが多いのでそういった車種には乗りたくないという場合は、事前にレンタカー特約への加入を検討するようにしてください。

〈〈 代車の保険(代車特約)に入ってない時の解決策【代車を無料にする】

まとめとその他の質問

✅ レンタカー特約(代車特約)は同等車ではなく設定している金額分の車を借りられる

✅ レンタカー特約(代車特約)は利用する事を考えるとコスパがいい

✅ レンタカー特約(代車特約)のみを使っても多くの保険会社では等級には影響しない

✅ レンタカー特約(代車特約)は自分の保険を使うときに使え、利便性がある

✅ レンタカー特約(代車特約)を使うための条件を設定している保険会社がある

レンタカー特約は何日まで使えますか?

保険会社によって補償される日数は変わりますが、一般的には事故で30日故障・故障15日としている事が多いです。ご自身の保険会社に確認が必要です。
〈〈【保険会社20社比較】レンタカー特約(代車特約)の補償日数と名称一覧

レンタカー15日特約とは何ですか?

レンタカー15日特約は日新火災がおこなっている補償です。事故・故障ともに15日を限度に修理期間中のレンタカー費用を補償してくれるものです。ちなみに日新火災はレンタカー30日特約という商品も扱っています。

レンタカー特約はいくらまで補償されますか?

レンタカー特約で補償される金額はあなたがレンタカー特約をいくらに設定しているのかによって変わります。5,000円のレンタカー特約に加入している方は5,000円までの車種、7,000円のレンタカー特約に加入している方は7,000円までで借りられる車種を借りるか、ご自身で好きな車種を借りて超過分は自己負担とすることもできます。
〈〈レンタカー特約(代車特約)5000円・7000円・10000円でレンタカーできる車種は?

レンタカー特約を使うと等級は下がりますか?

一部の保険会社では利用すると等級がさがるところもあるので確認が必要ですが、ほとんどの保険会社ではレンタカー特約のみを利用する分には等級にはえいきょうしません。
〈〈レンタカー特約(代車特約)使用で等級は下がるのか保険会社に直接確認してみました


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事故・故障のレンタカー、レッカー、修理の事なら事故代車サービスまで

代車専門のレンタカー会社を8年程度 → 現在は独立し全国で事故・故障の際のサポート事業を始めて2年たちます。 保険案件のレンタカー、レッカー、修理は累計2000回以上の取引実績があります。

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