最近、度々メディアで報道される高齢者による交通事故。
私のところにも、事故をしてしまった高齢者様から代車のご依頼もありますので他人事には感じなく記事にさせて頂きました。
高齢者による交通事故は正確にはどのくらいの増減があるのか?
今回使用する資料は警視庁が1月~6月のデータをもとに作成している資料になるので信憑性がある数字をもとに解説しています。
なお、本記事内での高齢者とは75歳以上の方と定義します。
本記事で分る事
☑ 死亡事故で高齢者が占める割合
☑ 年齢別ごとの事故の原因
☑ ブレーキやアクセルなどの操作ミスが原因で起きた事故の割合
☑ 高齢者の事故を無くすために必要なこと
高齢者の運転による死亡事故件数は減少傾向だが今年は増加
まず見て頂きたいのが上記の表です。
表では免許を持っている方10万人中で75歳以下の方の死亡事故と75歳以上の方の死亡事故の発生件数の推移を表しています。
近年の死亡事故の減少により75歳以下の方も75歳以上の方も死亡事故の件数は減少傾向にあります。
ただし、今年の1月~6月は昨対比で17件の増加となっています。
また、75歳以下の方の交通支部事故は10万人中1.1人なのに対して75歳以上の方は2.7人と、2倍以上の差があるのが現状です。
操作ミス事故は年齢が上がるほど増加傾向にある
上の図は平成30年から令和4年までの死亡・重傷事故を年齢別に分け、ブレーキとアクセルの府道外の割合とハンドルの操作ミスを別にグラフにしたものです。
65~69歳のブレーキ・ハンドルの操作ミスによる事故が全体の3.4%なのに対して75~79歳では7.1%、90歳以上になると16.4%もの割合になります。
操作ミスでの事故は年齢が上がれば上がるほどにその割合は増えていることになります。
続いて上の図は2023年1月1日から6月30日までと平成30年から令和4年の2つの集計により、死亡事故の原因を75歳以下と75歳以上に分けたものです。
この表からも75歳以上の操作ミスでの事故は75歳以下に比べ、倍以上の差がある結果になりました。
ただし、わき見運転での事故の割合については75歳以下が75歳以上の倍以上の割合となっています。
まとめ
全体的に事故での死亡件数は減少傾向にありますので、その点は評価できるものの高齢者の操作ミスによる事故の割合は増加傾向にあります。
これは色々な原因があるものの、その一つに高齢者の操作ミスでの事故は中々減るものではないことがあげられます。
全体の事故件数は減り、高齢者の操作ミスでの事故が変わらなければ必然的に全体に占める割合は上がります。
この項目を改善するには高齢者の運転そのものに対する抑制以外にも、公共交通機関のアクセスを改善し、高齢者が運転を避けても日常生活を送ることができるようにするなど間接的な取り組みも必要になってきています。
参考:警視庁 交通事故発生状況
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