相次ぐ「飲酒運転」の事故から鑑みる飲酒死亡事故件数の推移

投稿日 2023-10-31 | 最終更新日 2023-11-08


2023年10月31日午前8時すぎ、鹿児島市郡元1丁目の市道で、ワゴン車が工学部前電停の縁石に衝突し横転しました。運転していた男からはアルコールが検出され、警察は男を酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕しました。



2023年10月30日、熊本市は酒気帯び運転で物損事故を起こしたとして、熊本市民病院の小児心臓外科の男性医師(27)を懲戒免職処分にしました。市によると、男性医師は23日午後7時半ごろ、自宅で焼酎3合を飲酒し、翌24日午前0時半ごろ、知人と会うため乗用車を運転し、同市中央区の市道の橋の欄干に衝突しました。通報で駆けつけた警察官が基準を超えるアルコール分を検知し、道交法違反容疑で検挙しました。



2023年10月29日午前7時20分ごろ、旭川市1条通8丁目付近で、自称・看護師の女が運転する軽乗用車が中央分離帯に衝突しました。駆け付けた警察官が、運転の女から酒の臭いがすることに気づき、呼気検査すると、酒気帯び運転の基準を超えるアルコールが検知されたため、その場で逮捕しました。


まだまだ報道される飲酒運転による事故のニュース。

今回は飲酒運転の事故について都道府県ごとの数字と飲酒運転事故による死亡率についても解説します。

飲酒運転での事故は沖縄県がダントツ東京は事故数ではトップに

上の表は一般社団法人日本損害保険協会による2022年度の47都道府県別、飲酒運転事故に関する数値です。

運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数、飲酒運転事故率ともに沖縄県が1位となっています。

また、沖縄タイムス 2023年9月末日時点での沖縄県内飲酒運転摘発数(飲酒で捕まった人の数)は前年に比べて24.4%(165件)増の840件に上ったようです。

また、人口が一番多い東京をみてみると、事故数では全国1位なのですが、それ以上に人口が多い事から運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数では38位、飲酒運転事故率では33位となっています。

飲酒死亡事故件数の推移

上の表は警視庁が公表した平成25年から令和5年までの飲酒運転による死亡事故件数の推移になります。

年により若干の上下があるものの、全体を通してみると減少傾向にあることが分かります。

平成25年と令和4年を比較するとその数字は顕著に出ており、6月末時点では135件から55件、1年を通してみても238件から120件と半数程度に減少しています。

飲酒運転の処罰まとめ

ここからは飲酒運転で検挙されるとどのような処罰を受けるのかをまとめました。

運転者のみならず、同乗者や酒類を提供した者も処罰の対象となります。

飲酒運転者の罰則

酒酔い運転 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
酒気帯び運転 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

飲酒運転者の違反点数

違反種別 酒酔い運転 35点
酒気帯び運転
(呼気1リットル中のアルコール濃度0.25ミリグラム以上)
25点
酒気帯び運転
(呼気1リットル中のアルコール濃度0.15ミリグラム以上0.25ミリグラム未満)
13点

車両提供者の処罰

運転者が酒酔い運転 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
運転者が酒気帯び運転 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

酒類の提供・車両の同乗者の処罰

運転者が酒酔い運転 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
運転者が酒気帯び運転 2年以下の懲役又は30万円以下の罰金

総括

✅ 沖縄県での飲酒運転事故は免許所有者、事故全体からみても多い

✅ 飲酒運転事故数のトップは東京

✅ 飲酒運転における死亡件数は減少傾向にあるが限りなく0にするにはまだ遠い

✅ 車両提供者は運転者と同じ処罰になる

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