2023年10月30日午後7時過ぎ、いわき市勿来町で道路を横断していた70代の男性が軽自動車にはねられる事故が発生しました。男性は頭などを強く打ち意識不明の状態で病院に運ばれました。軽自動車を運転していた人にけがはないということです。
今回の事故を受け、歩行中における死者数を65歳以下、65歳以上に分けて解説していきます。
なお、提示する資料は警視庁が公表した2023年1月~6月における数字となっています。
横断歩道以外を横断中の事故がやはり一番多い
上記の表は2023年1月から6月までの歩行中に事故にあい死亡してしまった方のデータを65歳以上と65歳以下に分けてグラフにしたものです。
死者数では全体的に見て減少傾向にあるものの、65歳以上、65歳以下ともに横断歩道ではない横断中に事故で死亡する割合が一番多いのです。
また、令和5年度の全体の死亡件数を比較すると65歳以上が285件、65歳以下が106件となっており65歳以上の死亡事故は65歳以下と比べると2.7倍程度となっています。
横断中死亡事故の詳細
続いて上記表は横断中死亡事故の詳細になります。
何も違反はしていないけど横断中に死亡に至った方の割合が65歳以上、65歳以下ともに最多となりました。
続いて65歳以上では駐停車車両・走行車両の直前・直後の横断が24.4%で2番目に多い数字となりました。
また、65歳未満では信号無視による横断中の死亡事故が28.0%で2番目に多くなっています。
驚いたのは横断歩道以外の横断が65歳以下は2人(1.4%)だったのに対して、65歳以上は29人(14.7%)だったという点です。
65歳以下の方に比べ横断歩道を渡るという考えが薄い結果が数字として表れたものと考えられます。
横断中以外での歩行者の死亡事故について
上は横断中以外での歩行者の交通死亡事故の内訳表です。
何も違反していないのに引かれてしまった死亡事故は6月までに65歳以上50人、65歳以下17人となっています。
65歳以上で見ると続いて多いのがめいてい・はいかい・寝そべりでの死亡事故になります。
これは65歳以下では25人(44.6%)と約半数にもなっています。
総括
✅ 歩行中の死亡事故は65歳以下に比べ65歳以上は約2.7倍多い
✅ 65歳以上の方は65歳以下に比べ横断歩道を渡る意識が低い
✅ 横断中の事故以外ではめいてい・はいかい・寝そべりが多い
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